ミャンマー産翡翠のパルムストーン。
この形は石を温めて患部において冷えや不調を改善するマッサージや温熱療法に用いられるホットストーンだそうです。
こちらは白翡翠ですが、薄っすらと緑色が現れており、よく見るとラベンダー色のラベンダー翡翠も入っているのですが、わかりますか?
明るい光に当てると見えないので、あえて暗い画像を掲載しています。
ラベンダー色はよく見ないとわからないほど薄っすらと入っていて、私も後から気づきました。
翡翠と言えば明るい緑色が特徴ですが、白翡翠の上品さに惹かれてセレクトしてみました。
戯れに大理石の上で撮ったらほとんど同じでした(笑)
白翡翠の上品さは、大理石のようだからかもしれません。
マーブルのように他の翡翠も内包されているのかもしれません。
翡翠は石自体が不思議な霊感を持つ石で、戦士の石という印象があります。
強い守護力を持ち、戦乱の世になったり、人々が追い求め始めると不思議と姿を消していく。。。
割れにくさを示す靭性では、ルビーやサファイアと並びダイヤモンドより硬いと言われる翡翠。
私は密かに翡翠はダイヤモンドよりも価値があり、そのように扱われるべきだと思っているのですが、割れにくさではダイヤモンド以上なのですね。
表面はきれいに研磨されており、薄っすらと立ち昇るような淡い色合いが、神秘的な翡翠の力を感じさせます。
Jadeite Jade(ヒスイ輝石)
56x56x19mm
110g
Myanmar
卸元商品説明書付
古くから世界各地で様々な民族に愛されてきた翡翠。日本でも糸魚川翡翠が有名で、先ごろ日本の国の石として認定されました。翡翠を意味するJadeは、海外でネフライト(軟石)と共に呼ばれていることから、非常に混同されやすく複雑な背景を持つ石でもあります。ネフライトよりも硬度が高いため硬玉と呼ばれ区別されています。硬玉の産地は世界でもミャンマーや日本などに限られており、中国産の翡翠の多くはネフライトと言われています。
特にミャンマーは世界でも有数の翡翠の産地で、宝石市場ではほとんどがミャンマー産です。ミャンマーでは18世紀に中国への輸出開始後、大規模な鉱脈開発が進み、毎年新しい鉱脈が見つかっているため、その埋蔵量は底が知れないとも言われています。
翡翠の緑はクロムや鉄分によるものです。翡翠は緑色が代表的ですが、薄紫色や白色、無色など様々な色がある石です。エメラルドやグリーンカルセドニーのように透明度があってエメラルドグリーンに近いものは極めて高価で取引されています。
ちなみに漢字の「翡翠」は鳥類の「カワセミ」とも読まれます。美しい青い鳥です。
勾玉を始め古代より護符として加工され身に着けられて来た翡翠。それは日本の古代人だけでなく、アメリカのインディアンはグアテマラの翡翠に彫刻を施し、南米を侵略したスペイン人もお守り用として身に着けられていたと言います。翡翠は軽く艶があるため、装身具には最適で、尚且つ硬度も強度にも優れているため、護身用に携帯されていたのも納得です。日本では翡翠を勾玉だけでなく翡翠大珠という棍棒のようなワンド状に加工されていたのが古代遺跡で発掘されています。その後勾玉として加工されるようになったらしいのですが、「魔法の石」としてアメリカの原住民にも崇められて来た翡翠には、呪術などにも使われた歴史があるようです。シャーマニックなバックグラウンドを持つ翡翠が、パワーストーンとして別格の存在であるのは歴史的な理由があるのでしょう。
縄文文明とも呼ばれる縄文時代に広く愛された翡翠。クレオパトラが愛したエメラルドの産地のエジプト文明。過ぎ去った文明の記憶を持つ石はどこか寡黙な印象があります。翡翠は特にスピリチュアルで、その後姿を消した時代もあります。こう考えていくと、現代文明はダイヤモンドに代表されるのかな・・・なんて思いました。
入荷したばかりの石をリリースしています。なぜか「戦い」の気運が強くなっている予感です。