ペルー産のロードクロサイトのクラスター結晶。
きれいですね〜♥
ワイルドな母岩の表面に桃色のキラキラ光るきれいな結晶が群生しています。
裏側の母岩にも小さなピンクが見えて、岩の表面で結晶しているのがわかります。
ロードクロサイトのルースで見られる縞模様が母岩にも見られ、ここにピンク色の結晶が入るとルースに研磨されるのかなと思います。
母岩の黒い成分は二酸化マンガンです。
ロードクロサイトの菱形の結晶は、ステラビームカルサイトと同じ形をしています。
ロードクロサイトがカルサイトの同質異像なのがよくわかります。
こってりとした桃色の結晶がとても美しく、母岩も野趣あふれて素敵です。
母岩はお椀のようになだらかで、手のひらにスポッと入り収まりがよい形をしています。
ジューシーなピンク色は生命力にあふれていて、キラキラの粒粒は柘榴の実のように生き生きとしています。
Rhodochrosite, Incarose(菱マンガン鉱)
61x59x38mm
202g
Peru
ロードクロサイト、またの名をインカローズと言います。インカローズはかつてインカ帝国があったアルゼンチン産のものを指し、花びらのように結晶したロードクロサイトを指します。本来なら結晶層のあるロードクロサイトが正統なインカローズなのですが、なぜか結晶層のない鮮やかなピンク色をしたロードクロサイトがインカローズとして高値で取引されていたりします。
ロードクロサイトの”ロード”はギリシャ語で薔薇を意味するローダス(Rohdes)から来ています。炭酸系の鉱物で、硬度が低く傷つきやすい石で塩分も含みます。この石に限って、水や塩の浄化は避けましょう。インクルージョンの黒い部分がにじんで広がったり、表面が荒れたりします。
薔薇の名前が付くように、極めて女性性が強い石です。ホルモン分泌を活性化し、鬱の症状を緩和するとも言われています。
女性性の象徴でもあるピンク色は心臓部のチャクラを示します。性的な意味での女性性は同時に生命を産み出す母体としての役割を持ち、受肉のスタートを司ります。新しいサイクル、サイクルの再開など桃色の石には人を次のステージ、ステップへ促す力があるようです。それはその人にとってのリニューアル、あらゆる生命や生き物の集団のサイクルの始まりを象徴しています。
クリスタルワーカーのJ・ドウ女史によりますと、ロードクロサイトはニューエイジストーン。来るべき光明の時代の前触れとなる石だとか。私は肉体への作用が強い石だと思っていましたが、地球への愛を強くする石なのだそうです。生命を産み出す女性の体は自分の身体を通して地球との繋がりを感じることが多いでしょう。そういう意味での愛の石であり、胎動のような地球環境の激変と共振することを意味しているのかもしれません。ロードクロサイトの持つ強い桃色の発色、豊かな女性性は古代の女神のような溢れる生命力を感じさせます。
ペルーは良質なクリソコラやジェムシリカの産地でもあるのですが、もしかしたら女性性の強い石の産地であり、そのエネルギーが今降り注いでいるのかもしれません。女神のようなロードクロサイトシリカやピンクオパール、高品質なジェムシリカも発掘されています。色味もピンクオパールを濃くしたような強いピンクで、今必要とされている石なのかなと思います。