インクルージョンとのカルテットが風景画のようなブルーカルセドニー。
インクルージョンはインドネシア産のマリガノジャスパーによく似ていると思います。
半クォーツ、半アゲート化している半透明な部分もあって、多彩な景色を見せてくれます。
まるで海と砂浜と岩の景色を観ているよう。
ブルークォーツの部分よりも、インクルージョンの入り方に魅かれました。
去年辺りから出て来た新種の鉱物のようです。
カリビアンブルーカルサイトと同時期に出て来て、カリビアンブルーカルサイトとしても流通していますが、鑑定にかけた人によると、
「クロニウム(青色の元)、鉄、チタンを含んだカルセドニーをベースにしたブルークォーツ(クォーツの細かい粒子) 」
だそうです。
産地はモザンビークや南アで出ているらしいです。
形は六面体ですが、自由にカットされてまして、正確ではありませんがリズミカルです。
Chalcedony(玉髄),Quartz(石英)
74x30x24mm
78g
Mozambique or South Africa
カルセドニーはアゲートと成分も成り立ちもほとんど一緒で、違いはその見た目で区別されます。アゲートは縞模様が特徴ですが、カルセドニーは模様のないアゲートのようなもの。見た目がまったく違うのにほぼ同じ石と言われるのは不思議な感じがしますが、カルセドニーの内部にある縞模様の結晶を見るとアゲートと同じ種類だというのも納得です。半透明で柔らかい輝きを持ち、岩石や溶岩の空洞内に生成します。石英が集まったことによって生まれた鉱物の変種で、名前の由来はギリシャの町カルセドンから産出することからカルセドニーと呼ばれるようになったそうです。
和名の玉髄という名前は、玉のような結晶が集まった姿が骨髄の内部に似ていることに由来します。
人の気持ちを柔らかくし、平和な心や穏やかさ、寛容さをもたらすと言われています。古くはメンタルの安定を促し、体内に栄養を行き渡らせる力があると言われています。
カリビアンブルーカルサイトと同時期に市場に出て来て、よく似ているのでカリビアンブルーカルサイトの人気に乗っかったのでしょうか(笑)。研磨先で混同されたようです。
カリビアンブルーカルサイトとはまた違った、不思議な穏やかさ、癒しがあるのですが、カルセドニーの効果だったのですね。
デュモルチェライト・イン・クォーツなど去年からブルークォーツの出土が続いているなと思います。グリーンアベンチュリンも緑ですが、クォーツ(クォーツァイト)に色が付いた物。カリビアンブルーカルサイトはブルーアラゴナイトですが、青い石のバイブレーションが高まっている気がします。