ポーランド産のスモーキークォーツ・ポイント。
ポーランド産の石は初めてのご紹介です。
こんなに立派なスモーキークォーツが採れるとは知りませんでした。
表面はとってもシルキーで、付着物の影響で独特の肌あいになっています。
この付着物は、スチェゴマイトという成分らしいです。
スモーキークォーツを一段とビターな色合と質感にしてくれています。
少しカテドラルになっていて、お尻の方は小さなクラスターが形成されているET(extra-termination)クリスタル。
濃いスモーキークォーツですが、光に当てるとちゃんと透過し、はっきりとした虹も現れます。
一目惚れで購入し、2点だけ入荷しました。
画像ではわかりませんが、とにかく触って欲しい...!と思うスモーキークォーツです。
スモーキークォーツは、他の産地でもシルキーなポイントがあったりして、他の色付き水晶と違って、肌触りも特別なものが稀にあるようです。
アメジストやシトリンにはないので、不思議に思います。
カカオのような色味だけでなく、肌質も高級感があるので、スモーキークォーツは別格です。
Smoky quarz, Strzegomite(煙水晶、スチェゴマイト)
101x22x17mm
62g
Strzegom, Lower Silesia, Poland
スモーキー・クォーツは和名が煙水晶でそのまんまなのですが、茶色をしているので水晶の中でもグラウンディングに適した石でもあります。古くから「悪霊払いの石」として有名で、邪気を寄せ付けず持ち主を護ります。マラウィやナミビアなどアフリカには良質なスモーキークォーツの産地があります。マラウィはエジリンの産地でスモーキークォーツと共生しているものもあります。
アメリカのヒーラーのJ・ドウ女史によると、スモーキークォーツは肉体に働きかける力がクリアクォーツよりも強く、エネルギーの影や不透明な部分に浸透しやすいとのことです。パワフルで明晰さを象徴しています。
黒々としたスモーキークォーツがとてもアフリカっぽいと思うのですが、ポーランドなんですよねえ...不思議です。ポーランドからこんなに立派なアンティーク調のスモーキークォーツが採れるとは。アルプス水晶のような高級感がありますが、ポーランドはアルプス山脈の国ではありません。
ポーランド産とだけで入荷したので、産地を調べてみると、Strzegomという町が出て来るのですが、この石のスチェゴマイトは、この産地の俗称で、元はクローライトのようです。Strzegom(ストシェゴム)は、ドイツやチェコに近い町で、旧ドイツのエリアにはモリオンの名産地があったそうで、この辺りはモリオンのように真っ黒なスモーキークォーツが採れる地域なのかもしれません。その黒さに、スチェゴマイトの黒い成分が大いに働いているだろうなと思います。
トルコからルーマニア、アルプス山脈(スイスやイタリア)、そしてフィンランドの方までスモーキークォーツやモリオンが採れるようです。岐阜の中津川産のモリオンじゃないですが、造山活動が盛んで断層があり、また自然放射線の線量も高い所で良質なスモーキークォーツが生成される印象があります。東欧にスモーキークォーツやモリオンの産地があるということは、太古の昔に激しい地殻変動がこの辺りにもあったのかなあと思えて来ます。
グーグルマップの地形をみると、ヨーロッパの大陸は大小の山脈や山地を境にして国境が築かれているのがわかります。意外と山岳地帯なんですね。