モロッコ産のフォッシルコーラルです。
化石の主産地でもあるモロッコ。
この地域で採れるフォッシルコーラルは独特の模様を持ち
一目でモロッコ産のものだとわかる特徴があります。
モロッコらしい化石チックなコーラル模様ですね。
クラゲのようなコーラルがまるで細胞膜の中で泳いでいるような不思議な光景。
コーラルなのですが太古の海の様子を思い浮かべてしまいます。
こちらは太陽のようにコーラルが天頂にデザインされたルースで、とてもアーティスティックです。
珪化木のようなアンティークな色合いが強いのもモロッカン・フォッシルの特徴。
硬度があるのか、他のフォッシルコーラルよりシャープにカットされ、研磨の磨きもきれいです。
カラフルなものから無色のようなものまで
バリエーションに富んだフォッシルコーラル
世界中にファンを持つ化石です。
古い物で億単位の年月をかけて化石化(フォッシル)した珊瑚(コーラル)。
菊の花びらのような模様の一つ一つが珊瑚なのです。
Fossil Coral(化石珊瑚)
30x17x4mm
18.5cts./3.7g
Morroco
珊瑚にも様々な種類があって、こちらの石は「キクメイシ(菊目石)科サンゴ」や「六放サンゴ類」という種類の珊瑚が石化したもののようです。珊瑚はもともととてもカラフルな色彩を放つ海の無脊椎動物で、その記憶そのままにプリントされたかのように石化したものはまるで菊やひまわりを想わせるような美しく咲いた花になっています。
古代世界に棲息していた様々な生物や動物。樹木や動物の骨、貝、珊瑚などが地層に埋もれ、地層の成分と混じり合い石化したものも、やがて鉱物の一つになって行きます。
そのような長い時間をかけた古い化石は鉱物と変わらぬ古い記憶を内包していて、原始地球の強いエネルギーを持つと考えられています。
フォッシル・コーラルの多くは曼荼羅や車輪のような模様があり、化石由来の渋い色味のため、仏教的なイメージを連想させます。ぐるぐる回る二重円のたくさんの車輪のようなイメージや、細胞が集まったようにも見える光景は、輪廻転生のような何らかのサイクルや永遠性のようなものを示していると思います。
どこかアンティークな雰囲気が溢れるモロッコ産のフォッシルコーラル。モロッコの砂漠のような土気色に珊瑚の白い模様が長い時を経て地上に現れた化石の悠久の時を感じさせます。化石のメッカであるモロッコは世界中にたくさんの化石を輩出しています。ハグルマカシパンなどウニの化石もとっても大西洋に面しているためユニークで海の生き物たちの化石が豊富です。モロッコ産の化石はアンティーク感のある色合いを持ち、モロッコの砂漠のような色味は自然が風化し時間が止まったかのような佇まいを見せます。まるで時を止めたような化石たちの沈黙は長い地球の歴史とかつてあった地球の生き物たちの姿に思いをはせずにいられません。