ガーニエライトの観賞用スラブ。
飾り台付です。
平らに研磨すると、グリーンムーンストーンでもあるガーニエライトのシラーで、緑色の移ろいが楽しめます。
ちょっと角度が違うと、違うデザインになっているのがわかりますか?
ガーニエライトの抽象画の絵画のような魅力を目一杯引き出したスラブです。
ムーンストーンのヒーリング、ニッケルの緑で、見れば見る程ジョージア・オキーフの植物画のようだなと思います。
癒やしにも美的にもアピールするとても奥深い石です。
双子座の季節は緑色のガーニエライトの出番です。
グリーンムーンストーンとも呼ばれるガーニエライト。
ベージュ色の長石に、緑色のニッケルが混ざったマダガスカル産の石で、混ざり具合により緑色の発色もベージュのムーンストーンも全く違う表情を見せます。
まだ新しい石なのでしょう。
時代や流行を感じさせる若い石なのかもしれません。
Garnielite, Green Moonstone
165x133x15 mm
676g
Madagascar
プラスチックスタンド付
ガーニエライトは一般的にサーペンタイン(蛇紋岩)で生成される緑色の珪ニッケルで、世界中で産出されますが、その正確な成分は最近まで明らかになっていなかったようです。1964年に研究が始められ、2008年にドミニカ共和国産のガーニエライトでX線検査がされ、成分の構造が発見されたようです。最新の研究は2011年とのことなので、随分新しい鉱物なのですね。
ガーニエライトという名前の由来は、1867年にニューカレドニアで緑色のニッケルを発見したフランスの地理学者Garnierによって1874年に命名されました。
天然石として流通しているのは、長石に混入したガーニエライトでマダガスカル産です。
ガーニエライトが魅力的で難しい石だと思うのは、ムーンストーンの影響です。ガーニエライトの成分が多いほど発色がよく美的なクォリティも上がりますが、ヒーリングの作用はムーンストーンの方なんですね。緑色もヒーリングカラーですが、やはり長石の持つ癒やしの力は特別なものがあります。
癒やしというか、長石類はラブラドライトもですが、「包まれる」「引き込む」性質があるんですね。なのでムーンストーンだと白い雪に包まれるような感覚になりますし、かまくらのようなイメージです。ブルーラブラドライトになると、深い海の底や湖のような、青い水の世界に引き込まれるような感覚になります。
この力はとても強くて、包まれることで強い癒やしの力を発揮します。包まれることは囲まれることでもありますが、それが私達に安心を与えます。長石にはそのような「囲う」感覚があるのです。
これがガーニエライトにどう働くかというと、同じ緑でも大自然や大草原というより、庭や林、小さな森のようなイメージです。森や庭に潜り込んだような、誘い込まれるような感覚。そしてとても哲学的です。思想家や学者が庭や林、公園で思索するように、ガーニエライトと接していると様々な思考を刺激されます。
水瓶座の時代と言われる知の星座らしいイメージです。緑色は双子座カラーですが、「限定された領域」という意味では不動星座の水瓶座らしいです。