透明なブルーが美しいヘミモルファイト。
和名では異極鉱と呼ばれています。
こちらのように青いぶどう状の結晶を持つものと、放射状に伸びる透明な結晶があります。
こちらもぶどうの粒の中には放射状に広がる白い結晶が見られます。
瑪瑙のように帯状の縞模様になっている部分です。
こちらはターコイズブルーのようなヘミモルファイト
まるでベッドやソファのようにモコモコした結晶を包み込むように成長するようです。
雲のようにモコモコしているのが嬉しいです。
鉱物標本としてだけでなく、見ていて癒されるヒーリングストーンですね。
目の保養になります。
海の色、空の色をしたヘミモルファイトは、そこだけ別のエネルギーが漂っているかのようです。
鉱物名___Hemimorphite(異極鉱)
サイズ___45x29x26mm
重さ____27g
原産地___中国
ヘミモルファイトは亜鉛鉱山の酸化帯で発掘される二次鉱物で、18世紀まではカラミンという名称で、スミソナイトやハイドロジンサイトとを含む亜鉛鉱の二次産物に過ぎませんでした。19世紀の文学にはこの鉱物に関してカラミンという名前が使用されているため、混乱の原因にもなっているそうです。
原産地はベルギーやドイツに近いオーストリア、ポーランドや中国、タイ、アメリカ、メキシコやナミビアなど世界各地で産出されます。日本では神岡鉱山で多く産出されます。
和名の異極鉱は、この鉱物の結晶構造から成る呼び名で霜のような微細な結晶を持ち、先に発生した結晶を後から発生した結晶が支配する構造を指します。ロードクロサイトなどにも見られる構造です。
古来より悪霊退散の石として崇められていたそうです。世界的に産出されるため、透明度のないものは天然石の模造品に使われることもしばしばあるようです。
蛍光色のブルーを持つヘミモルファイト。海の深層水をそのまま閉じ込めたような透明感と清々しいブルーは、私たちが日常中々接することのできない色かもしれません。加工されていない鉱物や原石はまるで自然の彫刻のように完成していて、こちらのイマジネーションを際限なく掻き立ててくれます。有機的なフォルムは私たちの意識を解きほぐし、鮮やかな色合いはそこに癒しのエネルギーを注ぎ込みます。天空のように澄んだブルーはまるでこの世のものとは思えないピュアネス。地中にこんな鮮やかで美しい物が存在するという驚き。鉱物の世界、地下の世界には私たちが想像出来ないほどの豊かさに満ちています。