木が化石となった石、ペトリファイドウッド。
木化石、珪化木、フォッシルウッドとも呼ばれます。
インドネシア産のペトリファイドウッドは
ヤシの木の根が化石化したものと言われ、パームウッドとも呼ばれています。
黒い部分は炭のようになったのでしょうか。
ブラウンベージュに黒い部分が入り、大人っぽい雰囲気の石になります。
ベージュ部分はマーブル模様で
黒い部分も大理石のような艶やかな輝きを見せます。
元が木だったせいもあり、石よりもどこかやさしい雰囲気があり
まるで大木に身を委ねるかのように気持ちを落ち着かせてくれるようです。
こちらは50カラット近くある大きなサイズ
デザインもルースのカットも申し分のない一品です。
鉱物名___Petrified wood(珪化木、木化石)
サイズ___39x27x06mm
重さ____49.5cts./9.9g
石の処理__ナチュラル
原産地___インドネシア
珪化木(ペトリファイドウッド)は古代に土砂などに埋もれた樹木が長い年月を経て化石化したものです。形はそのままで化石化の過程で置換によって成分が入れ替わり、シリカ(二酸化ケイ素)化して石英や水晶のように固く石化しました。同じく地中に埋もれた植物によって出来る石炭と同じ地層で発掘されることが多いようです。石化していますが元は木の組織なので、衝撃には弱いようです。
世界各地で発掘され、木目を残し内部がクリアに石化したものは観賞用として人気が高く高値で取引されます。ヒーリングとしてもグラウンディングに最適と言われています。太古の樹木によって出来ていることから、瞑想ツールにも利用され、地球環境への配慮や調和を意識する気持ちを促します。
グラウンディングや気持ちの安定によいと言われる珪化木。現実的な思考をもたらし、ビジネスでの成功をもたらすとも言われています。それは樹木が大地に根を張り、多くの花を咲かせ実を成らすからかもしれません。また、過去との繋がりを蘇らせ、過去の記憶を思い出させるとも言われています。過去への回帰はフォッシルウッドだけでなく、フォッシルシェルなど化石系ならではと言えるでしょう。
樹木が生い茂る季節に化石化した珪化木とは場違いな感じもしますが、樹木が枝を伸ばすこの季節は、木々からのメッセージもたくさん発せられているかもしれません。地中で化石になった木は私たちの先祖が地中で骨になって見つかるように、現在生きている木々の先祖のようなもの。たとえ石になっても元は木だったことには変わりありません。琥珀や珪化木など他の鉱物と違って化石化して石になったものは、鉱物よりもどこかやわらかい印象があり、親しみやすさを感じます。それでいて高級感のある佇まいはどこか書斎や旧家の和室のような雰囲気があり、確かな財運を示すような趣があります。