エチオピアンオパールの原石です。
エチオピアンオパールは
数ミリ単位の小さなサイズの原石が多い中
こちらは1.5cm以上もある比較的大きなサイズ。
カラフルなオパールの遊色効果を堪能できる原石です。
蛍光色のグリーンを筆頭に赤や黄色の光が現れ
賑やかな輝きを振りまきます。
オパールはとても軽く18mmの大きさがあっても
7カラットしかありません。
こちらの原石はしっかりと岩の部分が残っていて
オパールにくっついていますが
爪で簡単にはがせる柔らかさです。
傷がつかない程度に剥がした部分があるので
画像によって岩エリアが少し違います。
恐らくサンドペーパーのような研磨紙で
簡単に研磨と加工が出来てしまうと思います。
オパールの持つ乳白色と楽しい遊色が魅力的な原石です。
原石の凸凹した粗い削りによって
まるで乱反射するようにシラーが現れます。
万華鏡のようです。
鉱物名____ETHIOPIAN OPAL(蛋白石)
サイズ____18×12mm
重さ_____7.85cts./1.57g
石の処理___天然無処理
原産地____エチオピア
和名で蛋白石と呼ばれるように、オパールの成分は貝や樹木などの堆積物から出る珪酸によって作られたり、クォーツのように温泉の堆積物や火山の溶岩の中に出来るものもあります。同じオパールでも溶岩などが熱水によって急速生成されたものは透明度が高く、沈殿物堆積物によって生成されたオパールは透明度が低い乳白色なものが多くなります。
ラテン語で「宝石」を意味するオパール。産地には、メキシコ・オパールやオーストラリアのボルダーオパールなどがあり、エチオピアを原産地とするエチオピアンオパールは強い遊色効果を持つプレシャスオパールで有名です。まるで炎のように煌めくことから、ファイヤーオパールとも呼ばれています。
古来より、霊的能力や直感力を高め、意識を向上させる効果があると言われています。眼病の治療にも利用された歴史があるのは、オパールの遊色効果が霊的な眼力も含め、視覚機能や能力を強く刺激するのかもしれません。
オパール自体が水分を多く含み硬度も軟らかいため、とても乾燥に弱く、水分補給や保湿などのケアが必要です。
その輝きや明るさから、希望をもたらすと呼ばれる幸運の石として信じられているオパール。10月の誕生石でもあります。10月は秋真っ只中で多くの実りや収穫がもたらされる季節。オパールが幸運の石と呼ばれ10月の誕生石であるのは、そんな恵まれた季節を象徴しているのかもしれません。
オパールは好き嫌いがはっきり分かれる個性的な石だなと思います。ラテン語で「宝石」とズバリそのままを意味するように、オパールの遊色は宝石のように煌めきますが、それが好きな人も苦手な人もいるのではないでしょうか。
こちらのオパールは激しい遊色効果を持つタイプと違い、どちらかというと一つ一つの遊色が現れるのを発見し楽しむ感じです。ラブラドライトのシラーのように、奥の方からもキラキラと輝く光にはテンションが上がります。
硬度が低く柔らかいオパールはどちらかというと石というより樹脂のような成分に近い感触で、やわらかい物が好きな人にとっては、持ちやすい天然石だと思います。またその柔らかさや透明度、水分の多さにより、持ち主との同調効果をかなり期待できる石で、オパールの持つ気品や希望、審美眼などがもたらされるかもしれません。10月の星座である天秤座の特徴に近い物があります。傷を癒すというようなヒーリング効果ではなく、曇ったガラスを拭うような、汚れた部屋を掃除するような、そんな作用によって美しさや清潔感、曇りのない知性を得られるといった感じです。