メキシコ産のレインボーオブシディアンです。
大きなサイズのオブシディアン。迫力があります。
光に当てると黒光りしたルースの上に
パープルの虹が浮かび上がります。
強い光に当てる程虹が浮かび上がりますので
こちらはライトに当てて撮影しています。
タイガーアイのような強いシャトヤンシーではなく
まるで滲み出すようにしっとりと静かに
いくつもの虹の輪が闇の中から現れます。
こちらはサークル状のレインボーの上に
更に斜めにストライプの黒い影がかかっています。
何重にも重なった虹のような目玉のような
深い漆黒の闇の中に表れるその目を見ると
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている
そんなニーチェの名言を思い出してしまいます。
オブシディアン(黒曜石)は古代人が矢じりの先に使用して
狩猟などに使われた武器でもあります。
こちらの鋭い矢じりのようなドロップ型は
とてもパワルフな防御アイテムかもしれません。
オブシディアンのルースはカットが美しいといつも感じます。
バランスよく均等にカットされツルツルに研磨されています。
全体が鏡面磨きのようにツルツルで
まるでゴーティングされたように滑らかです。
一つの物体としてとても美しい石だと思います。
こちらも漆を想わせる黒さがとても美しいです。
鉱物名___Rainbow Obsidian(黒曜石)
サイズ___40×27X10mm
重さ____64.6cts./13g
石の処理__ナチュラル
原産地___メキシコ
火山流が冷えてガラスになったものが鉱物化したのが黒曜石(オブシディアン)です。石器時代から矢じりやナイフなど、破片が鋭利な形を示すので、物を切る道具として使われて来ました。。ガラス質なので、黒いですがガラス光沢を持ちます。
石器時代から使用されていたことからわかるように、人類との関係がとても深い鉱物でもあります。オブシディアンの名前の由来は発見者のObsisから来ています。オブシディアンの鏡は水晶玉のように、霊能者のキーアイテムだったりします。未来を予言する力があると言われています。
オブシディアンの名前は発見者から来ていますが、接頭語の「オブシ」”Obs”は、Obsession「妄想」やObstacle「障害」など、あまりいい意味を持ちません。真っ黒いこの石にどちらかというとネガティブな印象を与える言葉が付いているのも、とても偶然とは思えませんね。この石が有史以前から殺傷ツールに使われていた歴史を考えると、やはり人類の血生臭い記憶と切り離せないものがあるのかもしれません。
オブシディアンや溶岩など、火山流から生まれた鉱物は個人を超えた人類の集合的無意識にアクセスする力があるようで、それによって過去生からの因縁やトラウマの記憶が蘇ることもあるようです。やはり黒い色が示すとおり、必然的にヘビーなものが多いはずで、それは私たちが歩んできた歴史でもあります。
ネガティブな真実から眼を背けない勇気のある人が時空を超えて本当のことを知りたい時に、オブシディアンのような漆黒の闇を持つ石がナビゲートしてくれるのかもしれません。また、オブシディアンの中でもレインボーオブシディアンは、そんなオブシディアンの深い記憶の中でも虹のような希望を見出すことができるのかもしれません?とは言いつつも、国や文化によっては虹は必ずしもいい意味とは限らず、不吉の象徴だとする文化もありますが・・・まあ、少なくとも一般的なオブシディアンよりも色が付いている分、暗さは軽減されると信じたい所です。
古代から人類と深く関わりのあるオブシディアンは、私たちに様々なことを教えてくれます。狩猟などのツールとして使われた黒曜石の歴史は人類の血の歴史でもあり、それはカルマ(業)のようなきれいごとでない真実かもしれません。また黒曜石は火山活動によって生成された鉱物でもあり、世界的に火山活動が活発化している現在、大地とのチャネリングにも適していると思います。