白い結晶がまるで天使の羽根のように煌めく
セラフィナイトのルースです。
ピーターサイトのようにキラキラ、ギラギラと
銀色の結晶が光に反射して煌めきます。
角度を変えると部分的に現れるシラーは
ピーターサイトのシャトヤンシーによく似ています。
白いシャトヤンシーがまるで鳥の翼や
羽根のように見えるものを選んでいます。
白い翼をそっと畳んでいるような美しいルース。
表は翼の先端の細かいきらめきが
裏は長い羽根がバサバサと広がっているようなシャトヤンシーで
どちらもとても見応えがあります。
12月は天使の季節。
冬の常緑樹の緑のようなセラフィナイトがよく似合います。
クリスマスシーズンに伴ってヨーロッパでは各地でお祭りが開かれます。
ヨーロッパの暗い夜に華やかなネオンや松明の明かりが輝き
キリストの生誕のお祝いと秋の収穫を分かち合う喜びに溢れています。
幻想的な冬の夜は天使たちがたくさん舞い降りて
一年を無事終える私たちを祝福してくれるような気がします。
鉱物名___SERAPHINITE
サイズ___35X24X05mm
重さ____32cts./6.4g
石の処理__天然非加熱
原産地___アフリカ
セラフィナイトは緑泥石の一種で、モスアゲートやガーデンクォーツのあの緑色のインクルージョンと同じ種類の鉱物です。セラフィナイトという名前はセラフィムという天使名から来ています。
緑泥石が「緑色の泥」と書くように、柔らかく硬度がとても低いため、宝石向きではありません。とても繊細なエネルギーを持ち、他の強い石の影響を受けやすいとも言われています。
折れてしまった羽根をそっと畳み込むように、セラフィナイトは天使が石の中に翼を収めたような石です。どこか脅えた子供のような傷ついた心や繊細なエネルギーを感じさせます。羽根を持つ妖精たちが獰猛な生物たちの出現によってまるで石の中に身を隠したようにも見えます。たとえば『指輪物語』のように、かつての地球には羽根を持つ種族がいたかもしれない。そんな記憶やファンタジーが石の中に詰め込まれてただ石の中にだけその時代の記憶が残っているのかもしれません。セラフィナイトはそんな想像を掻き立てられるようなファンタジックな石とも言えます。
天使の名前がついた天使系の石はたくさんあると思いますが、羽根の形がそのまま現れるセラフィナイトはまた格別です。硬度が低いため薄くカットされたものが多く、天使の羽根を扱うようにやさしが求められる石です。普通は石が癒してくれるものですが、セラフィナイトの場合は逆で、こちらがやさしさを見せることで癒されるという関係になっています。自分よりも傷ついている存在を包み込むことでこちらの傷も癒えて行くという、ヒーラー自身がクライアントをヒーリングすることによって自らの傷も癒えて行くのとよく似ています。