一度惚れたら虜になってしまいそうな
美しい輝きを放つアンモライト
自然の不思議を感じます。
虹色のイリデッセンスを持つアンモナイトの化石の
その虹色に光る表皮を取り出したものをアンモライトと呼びます。
こちらは切り出したアンモライトの裏面に
プレートを貼り合わせたものです。
アンモライトは研磨すると通常0.5mm以下の非常に薄い表皮になるため
アンモライトの安定化と保存ためにこのような処理が行われます。
横から見ると黒い層がアンモライトになります。
「薄皮一枚」という言葉がぴったりなアンモライト。
厚みのほとんどはプレートですが表面からはまばゆい光を放ちます。
こちらはカボション用にカットされ整形されたもので
アクセサリー加工向きです。
全体を赤い光が覆いますが、魚の鱗のような、翼の羽根のような
シルバーの鱗状の模様が赤い光の下にあります。
わずかながらグリーンのシラーもお尻の方に入っています。
鉱物名___Ammolite
サイズ___24X15X4mm
重さ____2.4g
石の処理__ナチュラル(接着処理)
原産地___アルバータ州(カナダ)
アンモナイトはオウムガイ類の化石で、古生代シルル紀またはデボン紀に生息していた生物です。長く地球上に生息していましたが恐竜と共に姿を消しましたがオウムガイは巻貝として生き残っています。化石化して微生物の侵食や置換により虹色の遊色が生れます。遊色部分が宝石化されものがアンモライトで高値で取引されています。
宝石質のアンモライトは北米大陸のロッキー山脈の東側、カナダやアメリカ北部でしか産出されない生物由来の宝石になります。非常に多くの蛍光色の原色が見られ、ステンドグラスや竜の皮のようなモザイク模様を持ちますが、原色の色の数が多く、虹のように広がっているものほど高価になります。風水の五行が象徴する色をすべて持つため、「幸運の石」とも呼ばれています。
誰が言ったか知らないが?アンモライトは「21世紀最強の石」と言われているそうです。イリデッセンスのあるアンモナイトは世界中で産出しますが、宝石質のアンモライトは北米限定で、アンモライト=北米です。そして北米は現在の世界構造で最も強い支配力を持つ「最強」の国があります。アンモライトの光のスペクトルは自然界のすべての光を含むと言われており、教会のステンドグラスのような、昆虫の甲殻のような妖しい光を放つこの宝石が何か特別な力を持っていたとしても不思議ではありません。
宇宙的な輝きを持つラブラドライトにも似た遊色を持つアンモライトのその力もまたラブラドライトのように人知を超えた宇宙のパワーと共鳴しているように思います。アンモナイト/アンモライトを最初に仕入れたのはちょうど一年前の春でした。今回また無性にアンモライト/アンモナイトを出品したくなったのももう春だからなのかもしれません。春は大地が大きく動くとき。植物がたくさん地上に芽を出すからです。雪解け水がたくさん土から流れていくからです。生命や自然のサイクルが冬の冬眠から目を覚まし、むずむずと動きだしむくむくと起き出すこの季節は、いろんな物事の活動が始まる時期でもあります。すべてのスタートを意味するこの時期は、生物のスタートのような形をしたアンモナイトやアンモライとシンクロするのかもしれません。また、北米を産地とするアンモライトは、今大きな変化を迎えているアメリカの波長ともシンクロしているように思います。