トルコで産出される仮晶によって出来たアゲートです。
仮晶とは鉱物の結晶の外側の形だけ残し
長い年月の間に中身が消失し
別の鉱物によって置き換わった(置換)結晶のことを指します。
アゲートや貝化石などは中身が別のものに置き換わる
置換が珍しくありません。
仮晶アゲートは結晶の中にまた結晶が生まれるため
重層的で複雑な構造を持ち
まるで鍾乳洞やクリスタルの洞窟の中を覗いているかのような
独特の光景を生み出します。
トルコのアンカラは仮晶アゲートの主産地の一つで
素晴らしい仮晶アゲートが産出されることで有名です。
トルコ産の仮晶アゲートは鮮やかなオレンジ色や
マスタード色をしており、ニードルと呼ばれる針状の細長い結晶が
洞窟と化したアゲートの内部にたくさん伸びています。
こちらは色が付いている部分がベースの結晶で
透明な部分が後から侵入した仮晶になります。
自然なピンク色をしたアゲートはとても珍しく
また水晶並みにクリアなアゲート質で全体が覆われています。
滑らかに研磨されカットされています。
二等辺三角形の底辺にかけて薄くカットされており
角は鋭くなっています。
こちらはトルコの天然石の専門店からお譲り頂きました。
トルコで発掘され現地で加工されたものですので
通常より仕入れ値が高くなっております。
鉱物名____Pseudomorph agate(仮晶瑪瑙)
サイズ____30X25X6mm
重さ_____22cts./4.5g
石の処理___天然無加工
原産地____Ankara(トルコ)
アゲートはカルセドニーと兄弟のような鉱物で、岩石や砂礫の間の沈殿物から形成されます。フォッシル・シェルのような貝化石は貝の成分が他の成分と融合してアゲートを形成するように、アゲートは微生物などの媒介や他の成分の置換によって結晶化された鉱物でもあります。アゲートの強い守護力はさまざまな要素の融合や協力によって生まれて形成される鉱物だからからかもしれません。
もともと置換によって出来ることが多い鉱物であるアゲートですが、仮晶アゲートはその中でもオリジナルの結晶の形が型となって残り、鋳造のように他の成分が流し込まれる(浸食される)ことによって、独特の複雑な結晶形を石の内部に発展させているため、洞窟の内部を見ているだけでなく実際にそのメカニズムは洞窟にアゲートの成分を流し込んで固めてスライスしたようなものです。
色鮮やかで複雑な構造を持つアゲートは絵画のようで見飽きません。世界中で愛好家が多く、バラエティ豊かな産地を持ち、多くの人を魅了しています。
トルコ産のアゲートはマスタードカラーやオレンジ色の珍しい色を持つアゲートが産出されるため、トルコ産のアゲートにとても魅了されています。アゲートはよく染められたものが流通していますが、複雑な構造を持つアゲートは自然の色でもとてもカラフルなものが多く、それも魅力の一つになっています。
仮晶アゲートはオリジナルの結晶に第二弾の結晶が侵入することで出来たアゲートですので、少なくとも二種類の鉱物、二種類のカラーが入っています。ほとんどの場合、色鮮やかな部分がベースの結晶で、そこに染み込んだのが半透明の部分になります。カラフルなもとの結晶の枠の中にアゲートの成分が入り込み充満したのです。
アゲートは絵画を見る喜びを思い出させてくれます。自然の絵画であるアゲートは、芸術家たちの才能を超えて、驚くべき世界を私たちに見せてくれます。芸術家のアートを所有できなくとも、アゲートがその代わりになるような気がします。
販売価格 | 25,300円(税込) |
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型番 | AGA1198LS |