アリゾナ州のキングマンターコイズと
カリフォルニア産の赤紫色のウミギクの貝殻を
ブロンズメタルで接着して仕上げたターコイズのルースです。
まるで大理石のようなゴージャスな佇まい
鮮やかなブルーで有名なキングマンターコイズと
紫や白のウミギクのコントラストが美しく
ブロンズの輝きがより一層高級感を醸し出しています。
ウミギクはネイティブアメリカンのジュエリーに定番のシェルで
レッドコーラルによく似た素材でターコイズと一緒に研磨されます。
ターコイズは単体では硬度が低いものが多く処理が行われる石ですが
こんな風に処理されると石の持つ本来の魅力も
より伝わりやすくなっているかもしれません。
アリゾナの乾いた大地から掘り出されるターコイズと
海の中からやって来るシェルのコンビは
男性性と女性性の統一、豊かさを表しているかのようです。
滑らかに研磨されカットされています。
ブロンズや貝で処理されているため、硬度も固くなっているようです。
接合石なので穴あけなどはお勧めしません。
鉱物名___KINGMAN TURQUOISE, SPINY OYSTER
サイズ___25X22X05mm
重さ____28cts./5.6g
石の処理__スタビライズド(ブロンズメタル)
原産地___バハ・カリフォルニア半島(シェル)、アリゾナ州(ターコイズ)(アメリカ)
ターコイズと人類の歴史の関わりは深く、およそ6000年以上前から現在のイランで産出されていたと言われます。古代エジプトやインカ文明の遺跡でもターコイズが発掘され、権力者たちに愛用されていたことがわかっています。大理石と同じく人類との関わりが最も古い鉱物のひとつでもあります。
ターコイズの効用として、「旅の守護」が有名です。実際に移動中にターコイズが危険から身代わりになってくれたという話もあります。人生が一つの長い旅だとしたら、ターコイズは進学や転職、転居など、環境が激変する時期に持ち主の強い見方になってくれる力があるようです。
人類が昔から愛して止まないターコイズ。ターコイズのアクセサリーはいまだに強い人気があり、現代でも多くの人に愛されています。イランなどの中東では混じりけのないものほど価値が高いですが、一方でネイディブアメリカンのインディアン・ジュエリーのターコイズのように、アメリカではスパイダー柄のようなデザインがあるほど人気があります。
ターコイズの主要産地でもあるアメリカのアリゾナ州ではターコイズだけでなく類似の鉱物がたくさん産出される地域です。キングマンターコイズはアリゾナ州キングマン鉱山で産出されるターコイズです。キングマンだけでなく様々なターコイズが採れるため、鉱山の名前を付けたターコイズがアメリカではとても人気が高く熱心なコレクターがたくさんいます。
ターコイズの産地はかつてのネイティブアメリカンの領地でもあり、ターコイズのアクセサリーはネイティブアメリカンの主要なトラディッショナルな文化でもあります。
チベタンターコイズの少し暗めな色と違って、アメリカ産のターコイズはアリゾナの空のようなカラッとした青空のようなターコイズが多く、ワイルドで開放的、男性的で大陸的なイメージが強い石なのですが、オイスターシェルと組み合わされたターコイズは海の女性的な要素が加わり、女性でも身に着けやすいフェミニンなルースになっています。シェル効果によってターコイズの青が海の色に変換されるナイスアイディア。ワインレッドな紫と白のカラーリングが効いてます。