インディアンブランケットと呼ばれるアメリカはユタ州で産出される
原産地限定のローカルな天然石です。
美しいエンジ色と滑らかなホワイトのコントラストが鮮やかで
ゴールドの差し色が入るとてもトラッドな雰囲気のジャスパー。
その模様がまるでインディアンの民族衣装のデザインやカラーのようなので
「インディアンブランケット」と名付けられました。
アメリカのご当地品の石になります。
はっきりと色が出てコントラストが鮮やかなものほど美しく
天然石としてカットされています。
まるで夕陽のような、朝焼けのような雲が棚引く空のような光景です。
個性的なフォルムは現地の職人さんのデザインです。
まるでバッファローの牙のようにカットされた
とてもプリミティブなルースです。
鉱物名____INDIAN BLANKET JASPER(碧玉)
サイズ____41×19x6mm
重さ_____30cts./6g
石の処理___天然無処理
原産地____ユタ州(アメリカ)
アメリカのユタ州で採れるジャスパーで、インディアンたちのカラフルな織物によく似た柄であることから、「インディアンブランケット」と名前の付いたジャスパーです。赤、紫、白、ゴールドなどのカラフルなカラーを持つジャスパーで、通常混じり合って鈍い色のものが多いのですが、天然石となるクオリティのあるものはそれぞれの色が独立して鮮やかな模様を見せるのが特徴です。石は昔からありましたが、2005年にユタ州で商標出願されたこともあるそうなので(後に却下)、比較的最近市場に出て来るようになったようです。
オーストラリア産のムーカイトとよく似ていますが、ムーカイトに比べてインディアンブランケットは圧倒的に産出量が少ない希少石です。ユタ州の一部の地域でしか今のところ産出されず、観賞用の天然石レベルのものは限られているためです。
ジャスパーは世界各地で産出されるオーソドックスな石ですが、混合成分によって実に色鮮やかで多彩なデザインを見せます。インディアンブランケット・ジャスパーには、チャート(岩石)、オパライト、カルセドニーなども混じっており、美しいものははっきりと色別れしているのが特徴です。
どこか温かみのあるエンジ色のパープルにアイボリーや紺色が混じっているため、先住民の衣服のような土着の雰囲気が漂っています。石を見て心が落ち着く、温まるということはめったにないと思いますが、インディアンブランケット・ジャスパーを見ているともしかしたらそういう力もあるのかなと思います。都市生活者が失いがちな土に根差した土着の生活や感覚を思い出させてくれるような気がします。絵画のような美しいデザインはネイティブアメリカンたちの美しい衣装を思い起こさせます。