メキシコ産のモラドオパールやユタ州産のディファニーストーンでも有名な
紫色をしたコモンオパールです。
こちらはボルダーオパールで有名なオーストラリア産になります。
鮮やかな紫色に全面が覆われた美しいルース。
ここまで紫色が鮮やかで全体を覆っているルースは
かなりのハイクオリティです。
薄っすらと白い部分は光にかざすと若干透過し
まるで宇宙の銀河のようなロマンチックな光景です。
フローライトの紫でもあるため、透明感があり鮮やかなまま石化しています。
滑らかに研磨されカットされています。
オパール化しているため硬度も高めです。
鉱物名____VIOLET COMMON OPAL(蛋白石), OPALIZED FLUORITE
サイズ____39X23X04mm
重さ_____34.2cts./6.8g
石の処理___天然無加工
原産地____オーストラリア
コモンオパールは透明度のないオパールで火山岩や堆積岩の隙間に熱水が沈殿して石化したもの、微生物などの有機体が石化したものがあります。キラキラとした遊色を持たないコモンオパールですが、硬い石なのにやわらかい雰囲気を醸しだす不思議な魅力がコモンオパールにはあります。石なのに柔らかい雰囲気を与えるため、持ち主をリラックスさせる働きがあるのかもしれません。
ボルダーオパールなどオパールの名産地であるオーストラリアや、ブルーオパールで有名なペルーなどが主産地です。紫色のコモンオパールは、メキシコ産のモラドオパールとアメリカ・ユタ州産のティファニーストーンがあります。
モラドオパールはスペイン語で紫を意味するmoradoから名づけられ、白くオパール化した石の中に含まれるシリカの中にあるフローライトが紫色になったものです。ティファニーストーンは珪化(シリカ化)したフローライトの紫にクォーツやカルセドニー、オパール、ベルトラン石(Bertrandite)などが一緒になったものなので、異なる石ですが共にフローライトが石化した紫色にオパール化した成分を持つため、同種としても扱われます。
モラドオパールはメキシコや最近ではオーストラリアからも発掘されています。オーストラリア産のものは紫色がとても濃く鮮やかに表れています。
コモンオパールはやさしい雰囲気が魅力の石ですが、完全に石化し不透明なオパールです。紫色のコモンオパールは、蛍石の成分が入っているため、石によっては少し透明感があるのが嬉しい所。コモンオパールの持つ柔らかい雰囲気と、ガラス質のフローライトが混じって、軽やかさが生まれているように思います。
宇宙のような光景を見せてくれるのはフローライトの紫のおかげ。微生物の堆積や地上を形成する地殻活動によって生まれたコモンオパールと宇宙的な光を持つフローライトが一緒になったバイオレット・コモンオパールは、まるで地球と宇宙が融合したような不思議なイメージを見せてくれる石で、ティファニーストーンの人気の高さもこの石の神秘的なイメージが多くの人を惹きつけるのかもしれません。
紫や白は頭頂よりさらに上の領域に作用する色。持ち主によって大きく異なるため、影響は未知数と言えるでしょう。こちらはまるで宇宙とダイレクトにつながったような石で、紫色が霊感や直感を授けるだけでなく、同時に癒しのエネルギーも送ってくれている気がします。中央の幾何学模様がこの石の不思議な成り立ちと宇宙の真理や神秘のようなものを感じさせてくれます。