ルビーのように真っ赤に輝くユーディアライト
その昔ルビーだと間違われたのもよくわかります。
ガラスの破片のような結晶は
まるで赤い血に染まったようなミステリアスな雰囲気が
ユーディアライトの唯一無二の魅力
黒い石の中に埋もれる赤いバラの花束のような
ゴージャスでゴシックっぽい雰囲気満載の一品。
ユーディアライトの新たな魅力を教えてくれる
とてもドラマチックなルースです。
滑らかに研磨されカットされています。
鉱物名___Eudlialyte
サイズ___37X20×4mm
重さ____38ct./7.6g
石の処理__ナチュラル
原産地___ロシア
ユーディアライトはスカンジナビアのロシア側にある、ラップランド地方のコラ半島で産出され、この地の原住民の間では「戦いによって流された血」という伝承があるそうです。そんな伝承を聞くと、こちらのユーディアライトの赤も大地に流された血のように見えてくるから不思議です。
ユーディアライト(Eudialyte)のeuは、ギリシャ語で溶けやすいという意味で、実際ユーディアライトは変質しやすく、乾燥が激しかったり環境がよくない所で保管されていると、劣化が早いようです。
コラ半島はオーロラが観測される地方です。北極圏に近いエリアで発見される鉱物には、比較的新しいものが多く、新しい時代のメッセージを携えて私たちの元へやって来るのではないでしょうか。
ユーディアライトの伝説は、兵士が流した血というなんとも痛ましいものです。実際ユーディアライトには過去のトラウマを再起させるような作用があり、ユーディアライトが変容を意味するのはその変質しやすい鉱物の性質とともに、持ち主に過去の痛みを洗い流し変容を促すためだと思われます。
モザイクのような結晶はまるで尖ったガラスのようにも見える不思議。ユーディアライトは気づかない内に人の心に突き刺さったままでいるガラスの破片のようなトラウマや傷を表しているのかもしれません。その傷に気づくことが癒しの始まるなのかもしれません。
寒いロシアの石であるユーディアライトは冬の季節によく似合う石です。寒ければ寒いほどより一層その赤い輝きが増すように見えるのはなぜでしょうか。冷たい大地に散った赤いバラのような面影がある石です。
底冷えするような寒さの中でユーディアライトは忍耐強い女性のような芯の強さとその美しさを見せます。寒い地域に住む人は忍耐強く、ユーディアライトにはどんな困難にもじっと耐え忍びそれがそのまま気品となって現れた本物の美しさのようなものを感じさせます。