海色のブルーが美しいオパール
こちらは産地不明で「オパール」として入荷しましたが
私の判断でオワイヒー・ブルーオパールと判断致しました。
このブルーのコモンオパールはオワイヒー独特のもの。
ブルーの色もよく出ていますが、透明度が高く白い部分もクリィーミーなマーブル模様を描いています。
青、白、クリアと滑らかに広がるグラデーションにうっとり。
オワイヒーオパールは不透明なものが多いので、こんなに透明感のある石は感動です。
光にかざすとほぼ全体が透けて見えるのがご覧いただけると思います。
コモンオパールは石というより「石のようになった」物質なので
とても軽く質感もどこかプラスチックのような軽さがあります。
独特の淡い水色が特徴のオワイヒーオパール。
こちらの石は海を意識させる所がラリマーによく似ているなと思います。
イルカのような色をしているオパールです。
鉱物名____BLUE OWHYEE OPAL(蛋白石)
サイズ____34X26X06mm
重さ_____7.6g
石の処理___天然無加工
原産地____オワイヒー(アメリカ)
コモンオパールは透明度のないオパールで火山岩や堆積岩の隙間に熱水が沈殿して石化したもの、微生物などの有機体が石化したものがあります。キラキラとした遊色を持たないコモンオパールですが、硬い石なのにやわらかい雰囲気を醸しだす不思議な魅力がコモンオパールにはあります。石なのに柔らかい雰囲気を与えるため、持ち主をリラックスさせる働きがあるのかもしれません。
ボルダーオパールなどオパールの名産地であるオーストラリアや、ブルーオパールで有名なペルーなどが主産地です。アメリカインディアンの聖地で発掘されるオワイヒーブルーオパール。オワイヒーは、アイダホ州とオレゴン州を流れるオワイヒー川・オワイヒー湖のことでもあります。オワイヒーリバーはアメリカ有数の壮大な渓谷を持つ河川で湖を持ち、その近辺で採れるオワイヒーオパールはアイダホ州産だったりオレゴン州産だったりするようです。
オワイヒーオパールは空気にさらされたことで水分が蒸発し透明なものから不透明なものに変化したとも言われています。
どこか甘さが漂うかのようなオワイヒーオパールのブルー。オワイヒーオパールはやさしくとろけるようなスカイブルー色とイルカのような紺色の二色があります。スカイブルーは少し涼しげなブルーでまるで大気圏の空のようで、エンジェライトやセレスタイトのような冷めたブルーを思い出します。イルカの背びれのような紺色は海の冷たさを思い出させるような色。
コモンオパールですので不透明なものが多い中、透過するタイプは珍しいと思いますし、クリアなオワイヒーオパールがこんなにもピュアで清々しいとは知りませんでした。原石ならではのサイズで石の素晴らしさが堪能できます。