グリーンやイエロー
山の緑のようなグラデーションがまさに庭園水晶そのものといったガーデンクォーツです。
豊かな山間の緑を思わせるような光景
ファントムクォーツなどを形成するクローライトがカラフルです。
明るい所だと緑色が薄くなり、暗い所だと緑色が濃くなります。
裏面は平らではなく角度が付いています。
これはルースを立体的にすることでドーム型にし内部のインクルージョンを拡大させるためのです。
そのためガーデンが大きくより見えやすくなります。
さらに水晶内部の反射でガーデンにスポットライトのように光が当たり明るくなります。
サイズが大きいので中身が見やすいです。
インクルージョンは底面にあり、水晶によって拡大されています。
こちらは表面にインクルージョン痕があるため、価格を抑えております。
もう少し表面を研磨すれば消えるほど浅いのですが
立体的な水晶の形を残す方を優先したのかもしれません。
まだ冬真っただ中ですが、日々少しずつ春に向かっています。
新春にふさわしい晴れやかなガーデンクォーツです。
鉱物名____Garden Quartz, Lodolite(庭園水晶、ロードライト)
サイズ____27X17X10mm
重さ_____64ts./13g
石の処理___不明
輸出元____中国
ガーデンクォーツは主にクロライト(緑泥石)を含むクォーツ(水晶)です。流通名で海外ではLodolite(ロードライト)とも呼ばれます。「lodo」はスペイン語で「泥」を意味することに由来すると言われます。この名の通り、ほとんどのガーデンクォーツのインクルージョンはクロライトの鈍い色をしたものが多く、それが庭園の風景のように見えることから「庭園水晶」「庭水晶」と呼ばれるようになりました。ルチルやレムリアンシードなど個性的なクォーツを産出するブラジルやタイやミャンマーでも良質なガーデンクォーツが産出されています。
霊的パワーと強め、ヒーリング能力を高めると言われています。またルチルクォーツと並んで金運や商売運を向上させると中国では信じられているため、特に中国で人気が高い石でもあります。ルチルと同様、インクルージョンが多いほど価値が高くなります。
鮮やかな色のガーデンクォーツは加熱によって色を引き出しているものも多いそうです。近年のガーデンクォーツの人気は鮮やかな色味を見せるインクルージョンによるものが大きいでしょう。自然のものでも酸化鉄のような成分は地殻変動による加熱の結果赤く変色したりします。古い時代には水晶の美観を損ねると考えられていた水晶のインクルージョンが今では鑑賞の対象になっているのは鉱物や天然石がより身近な存在になっているからかもしれません。
水晶の中に広がる鉱物の世界。ガーデンクォーツは水晶を通して鉱物のにぎやかな世界を私たちに映し出してくれます。様々な成分が共存し一つの景色を作り上げる。水晶の中にあるからこそ、水晶を通してその響きを伝えてくれるのでしょう。まるで水の中で棲息しているような鉱物たちの景色は竜宮城のように華やかで生き生きとした生命力にあふれています。ガーデンクォーツの癒しの力は鉱物の魅力を水晶がより強く響かせるからかもしれません。