ベルベットのような光沢を持つことから、ベルベットマラカイトと呼ばれるマラカイトの結晶原石です。
まさかマラカイトの原石がこんなに美しいとは、、、私が知っているマラカイトとは違う!
そんな衝撃に撃たれて購入した原石です。
まるでベルベットやベロア生地のような美しい光沢と輝く深緑色のグリーン。
色も結晶の完成度も素晴らしく、ギラギラと反射するシャトヤンシーは宝石のように輝かしいです。
質感もソフトでしっとりとして重みもあります。
滑らかな輝きと気品のある石ですが、意外と親しみやすい所も。
太陽光で撮影したのですが、マラカイトの光沢は室内光の方がよく見えます。
昼よりも夜に映える石、陽よりも陰に強い石という感じがします。
陰陽では陰は女性なので、意外と女性的なエネルギーを持つ石なのかもしれません。
マラカイトに限らず最近人気の辰砂なども鉱物は微量でも毒性のあるものが少なくありません。
鑑賞するには何の問題もありませんが、触った手で舐めたりお取扱いにはご注意。
こちらは私が直にチェックしてセレクトしたものです。
形状、色味、シャトヤンシーなど厳選したものをご紹介しています。
Malachite(孔雀石)
56x24x06mm
28.9g
コンゴ産
・クリックポスト(180円)他
孔雀の羽根にその模様が似ていることから和名で「孔雀石」と呼ばれるマラカイト。ルースのデザインも強烈ですが、鉱物はもっと毒々しく、ブドウの房のような塊の結晶や大輪の弧を描くような結晶が見られます。鮮やかな色彩を持つため顔料(岩絵具)に古くから利用されています。水や汗に弱いため、水浄化は適しません。
古代エジプトではクレオパトラがマラカイトの粉末をアイシャドーに使っていたとか。クレオパトラのあの濃いアイシャドーはマラカイトのグリーンだったのですね。化粧の意味だけでなく、目の周りにマラカイトを付けることで洞察力を養うという意味もあったそうです。
天眼石のようなぐるぐるとした眼のような模様を持つマラカイトは同じく魔除け効果があるとされる石で、持ち主のマイナスエネルギーを吸収する力が強く、それによって魔除け効果を果たすのでしょう。「毒を持って毒を制す」を地で行く石なのだと思います。
一説によると毒素のあるマラカイトを使った化粧がクレオパトラの死の原因だったのではと聞いたことがあります。クレオパトラはマラカイトといいお気に入りのエメラルドといい、グリーンが大好きだったようですが、最後蛇に噛まれて亡くなったという伝説も蛇が緑色をしていることを考えると、マラカイトが蛇になったのかもしれませんね。
マラカイトはインパクトも存在感もとても強い石ですが親しみやすい所もあります。それはマラカイトの硬度がそんなに高くなく、衝撃などに弱い実は柔らかい石のせいかもしれません。デザインも色も強烈ですが実物はもっとソフトな印象で、強い味方になってくれる頼もしい石でもあります。
マラカイトを眺めていると妖艶なクレオパトラが思い浮かぶのですが、この石がクレオパトラの伝説と結び付けられるのは、この石の女性的な力を物語っているのかもしれません。