奇抜な形の水晶が産出することで有名なロシアのダルネゴルスク産の水晶です。
こちらは直接ダルネゴルスクのセラーさんからお譲り頂きました。
水晶に限らずダルネゴルスクの石は本当に個性的な変化を持つ魅力的な産地で、、、
たとえばフローライトなども透明度の高いフローライトっぽくない石が出ます。
コレクターさんほどその変化に驚かれ、価値を認めますのでマニア人気のある原産地でしょう。
こちらは見事な六角形のポイント水晶のクラスター
サーカスのテントのような、モスクのようなドーム型です。
ポイント内部をよく見ると、水晶の中にもう一つの水晶が見えます。
ファントムのようなのですが、この石の成長過程が見えるようです。
内部にある白いものを透明な水晶が覆っているように見えます。
モスクや聖堂のようにしっかりとしたフォルムの反対側には斜めにえぐれた深い刻みがあります。
これはカルサイトの干渉後、脱落したものとも言われます。
ダルネゴルスクはカルサイトなど他の鉱物が干渉する
インターフェレンスクォーツ(成長干渉水晶)の産地で知られています。
ポイントのクラスターですが、キュービックな形態が独特です。
六角形の水晶の角ファセットが等しいジェネレータークリスタル。
希少ですがダルネゴルスク産に多いようです。
Quartz, Crystal Point(水晶、クリスタル)
49(長)x36(幅)x45(高)mm
53g
Dalnegorsk, Russia
鉱物的にも俗称にも様々な呼び名がある水晶。鉱物的には石英類(Quartz)として、その中でも透明な水晶をクリスタル(Rock crystal)、クリア・クォーツと呼んで分けられています。パワーを強化し、チャージし、エネルギーを安定させ調和させる力があります。鉱物の代表的な存在で、すべての鉱物やエネルギー体に働きかける力があります。
水晶はその昔、本当に水が鉱物になったものだと考えられていました。水晶は珪素が結晶した鉱物で、様々な鉱物を内包し、付着したものが産出されます。水晶自体も石英の一種として様々な鉱物に浸透し多くの石に輝きや潤い、強度を与えます。それはまるで水のように自由自在な浸透力のため、水晶の性質は極めて水の性質と近いものがあり、昔の人が水が石になったものと考えても不思議ではありませんし、ある意味その通りではないかとも思います。
ダルネゴルスクの水晶はカルサイトなど他の鉱物が成長時に干渉するため、とても奇抜な形をした水晶が生まれます。インターフェレンスクォーツ(成長干渉水晶)とも呼ばれています。
水晶はまるで水が鉱物になったような鉱石で、その力は他の天然石のパワーを増幅するだけでなく、周囲のあらゆるエネルギー体にパワーチャージする性質を持っています。時にその力が強すぎて持ち主への刺激が強すぎることもあります。水晶は周囲や他の石の潜在的なパワーや響きを強く、クリアにする力があるように思います。いつの間にか周囲の石でオーケストラを組んでいるような感じです。
ダルネゴルスクは日本海側に面したロシアの沿海地方の町。内陸部にありますが鉱山残業で生まれた町で、市の紋章が水晶のクラスターであるほど水晶の名産地でもあります。今回ダルネゴルスクの水晶にとても惹かれたのは自分でも不思議で、ダルネゴルスクの場所をチェックしてみると、日本ととても近くてびっくりしました。札幌の真向かいにあり、北海道からだと九州よりも近く。北九州が朝鮮半島と古くから密接な関係があるように、きっと東北や北海道の日本海側にはロシアと深い縁があるのだろうと思います。
日本列島がまだ大陸と地続きだった数百万年前、ダルネゴルスクのあるロシアの沿海地方は日本列島とドッキングしていました。この地方で不思議な形の水晶が産出されるのは、日本列島が切り離されるような地殻変動があったからで、それはまるで子供が母体から離れるように島が生まれる出産のような出来事があったのかもしれません。ダルネゴルスクの水晶や鉱物に強く惹かれるのは、日本列島の起源のような、その原点の痕跡を見るからかもしれません。
世界的にも珍しい複数のプレート境界に位置する日本列島はまるで船のように揺れ動く島。船のような形をして大海原に臨んでいます。遥か遠い昔にロシア沿岸部から出航したのかなと思うと、ダルネゴルスクに母港のような郷愁があるのかもしれません。
販売価格 |
SOLD OUT |
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型番 | CRY0063SP |