カイヤナイトの結晶にアルマンディン・ガーネットが共生した鉱物標本です。
キラキラ、チカチカしてとっても華やか
また、青いカイヤナイトにガーネットの共生はとても珍しいと思います。
ブルーのカイヤナイトに、ガーネットと白い長石っぽい感じのクリスタルがくっついています。
黒いのは黒雲母や御影石とも言われています。
白いのも雲母かもしれませんね。
まるでダイヤモンドのようにキラキラと光るので、見ていてとても楽しいです。
カイヤナイトは潔癖さのある鉱物ですが、ガーネットや他の石と共生することでマイルドになっています。
劈開性を持つカイヤナイトは光の反射できらめく鉱物
カイヤナイトの気品とガーネットの甘さがミックスされて愛らしい鉱物標本になっています。
レアな共生なのでコレクションにも最適な一品です。
アルマンディン・ガーネットはガーネット類の中でも最も多く産出されるガーネット。
ガーネットの原石の
こちらもアルマンディンではないかと思います。
Kyanite with Almandine Garnet
27x15x9mm
4.4g
Khit Ostrov, North Karelia, Russia
カイヤナイトは一方向には硬くもう一方向にはもろい特徴があります。このような劈開性を持つ石を二硬石と言います。結晶の方向によって割れやすかったり割れにくかったりします。
カイヤナイトの原石はまるで古代遺跡から発掘された柱のような表面をしています。壊れやすい脆さと深い藍色が相まって、神秘的な印象を与えます。半透明で表面はガラスのような光沢を持っています。水晶のような透明や半透明の映し出す性質と、藍色の深い精神性が混在している石であり、それがカイヤナイトの二面性となっているのかもしれません。従順、適応や清浄を表す鉱物とされています。
キラキラと光るのは黒雲母または御影石の効果によりもの。エナメルのような黒さとメタリックな輝きは白と黒の雲母がカイヤナイトに共生しているのかもしれません。劈開性のあるカイヤナイトと剥離する雲母はプレート状の結晶質がよく似ています。
貴重な結晶ですが、アクセサリーにもなるサイズ。硬質でキラキラと輝くため、コレクションに仕舞うのはもったいなく感じるほどです。
産地のカレリアはフィンランドとロシアの境にあるカレリア共和国のことです。地政学的に非常に重要なエリアで、カレリア共和国はロシア連邦に属しています。鉱物資源が豊富なスカンジナビア半島ですので、カイヤナイト共生の鉱物も出て来るのかなと思います。パワーストーンで有名なシュンガイトもカレリア共和国産です。こちらの黒い成分もシュンガイトだったらいいですね^^