ブラジルはゴイアス州のストロベリー・レムリアンです。
縮緬のようなインクルージョンが入ったとても珍しいインクルージョン・クォーツ。
こちらは2018年の東京ミネラルショーから。
ゴイアス州はレムリアンシードの本拠地ミナスジェライス州の西隣の州です。
薄っすらと色味がかったクォーツがストロベリーのようにジューシーでキュートな色合い
カラフルなインクルージョンの作用もあるのかもしれません。
またインクルージョンだけでなくファントムも入っており。
グリフのような成長線も面白いです。
メインのファセットは七角形
両隣と後ろに三角形のファセットがあるチャネリングクリスタル
こちらは未研磨でこのようにインクルージョンがきれいに混入されたり
ファントムが残っているのはすごいと思います。
通常はインクルに合わせたり、ファントムが見えやすいように研磨されますので。
中心を境に前半分にファントムが、後ろにインクルージョンの層がある感じです。
クォーツはマットな質感でツルツルというよりシルキーで艶やかです。
この質感もオススメです。
Strawberry Lemurian, Clear Quartz, Rock Crystal(水晶、クリスタル)
80x19x13mm
37.8g
Goias, Brazil
鉱物的にも俗称にも様々な呼び名がある水晶。鉱物的には石英類(Quartz)として、その中でも透明な水晶をクリスタル(Rock crystal)、クリア・クォーツと呼んで分けられています。パワーを強化し、チャージし、エネルギーを安定させ調和させる力があります。鉱物の代表的な存在で、すべての鉱物やエネルギー体に働きかける力があります。
水晶はその昔、本当に水が鉱物になったものだと考えられていました。水晶は珪素が結晶した鉱物で、様々な鉱物を内包し、付着したものが産出されます。水晶自体も石英の一種として様々な鉱物に浸透し多くの石に輝きや潤い、強度を与えます。それはまるで水のように自由自在な浸透力のため、水晶の性質は極めて水の性質と近いものがあり、昔の人が水が石になったものと考えても不思議ではありませんし、ある意味その通りではないかとも思います。
レムリアンシードはブラジル、コロンビア、ロシアなどで同名のクリスタルが存在します。シード(種)のように母岩から離れ根を持たない状態で発見され、階段状の蝕像があるのが特徴です。ヒーラーによって古代レムリア文明の叡智が秘められているとリーディングされています。
ブラジル産のクォーツはレムリアンと名前が付いてるものが多いですね。ただコリント産のコリントクォーツやスターブラリー/スターシード、レーザークォーツなどクォーツの種類が多いという印象です。レムリアンという名前の由来とは別に、特徴的な水晶に対してブラジル産のクォーツに「レムリアン」と呼びたくなるのもわかる気がします。それほどこのエリアのクォーツは示唆に富んでいて、メタ的なサインやシンボル、メッセージ性に溢れています。アフリカ産にもそのようなクォーツが増えているようですが、レムリアンシードから始まったブラジルのクォーツはその歴史が長くメタフィジカルな探求も一番盛んで進んでいると思います。
こちらのストロベリーレムリアンは薄っすらと飴色のような甘さのある輝き。レムリアンといえば、霞みがかったフロスト状の表面のもの以外にツヤテリのある透明感抜群のクォーツもありますが、こちらのようなシルキーな表面はとても珍しい気がします。レピドクロサイト入りのクォーツで似たようなシルキーなクォーツもありまして、褐鉄鉱系のインクルージョンが入るとクォーツも赤味を帯び、マットな質感になるのかな?と思いました。
ルチルやマイカ、クローライトやレピドクロサイトなど様々な石やインクルージョンが入ったハイクオリティのインクォーツが採れるブラジル。こちらのストロベリーレムリアンのように大きなインクルージョンが型崩れせずに水晶の中にそのまま残るのはブラジルならではと思います。