真っ赤なインクルージョンが鮮烈なアンフィボール・イン・クォーツ
ポリッシュのポイントです。
ダウクリスタルにカットされて、タイムリンクまであります。
元からあったのものの表面を研磨したのか、人工的に作ったなら随分芸が細かいなと思います(笑)
水晶ポイントの理想形と呼ばれるダウクリスタルの形状のポイント
正面の大きなファセットが内部の世界をより鮮やかに映し出してくれます。
こんなにも中のインクルージョンがきれいに見えるのは水晶の透明度がとても高いから。
まるで羽毛のような白いアンフィボールや、鮮血のような赤いアンフィボール
こちらは小さなポリッシュポイントですが、とてもフォトジェニックで・・・
写真を写せば写す程新たな世界を見せてくれ、見飽きません。
とても力強いバイブレーションのアンフィボール・イン・クォーツ
明るく情熱的なブラジル人のようにとても元気をもらえます。
御守りにもよいミニサイズです。
Amphibole in Quartz(角閃石入り水晶)
31x16x12mm
9.9g
Minas Gerais, Brazil
角閃石の一種のアンフィボールはクォーツの中で羽毛のような細長い繊維状ですが、鉱物の角閃石は一般的に柱状に結晶します。ピーターサイトやアクチノライト(緑閃石)にも入っているそうで、この細長い繊維状の結晶が他の鉱物に混じるとシャトヤンシーを生むような独特の効果をもたらすのかな?とも思います。
角閃石であるという以外アンフィボール・イン・クォーツについての情報は少なく、古い石の図鑑などにもみつかりませんので、比較的新しく見つかった鉱物なのかな?と思います。ブラジルではとても色鮮やかななアンフィボール・イン・クォーツがガーデンクォーツなどと共に続々産出されています。赤や黄色など暖色が多いです。
アンフィボール・イン・クォーツは、まるで油彩の抽象画のように太いタッチで原色の鮮やかな色彩とのコントラストを見せます。初めて見た時から、原石ポリッシュの方に惹かれた不思議な石。研磨された方がインクルージョン系のクォーツは内部がとてもよく見えますので、アンフィボールの色鮮やかで羽毛のように繊細な世界は、ポリッシュだとより細部まで見えるでしょう。
柔らかい羽毛が広がるようなアンフィボール・イン・クォーツは、ルチルのような直線的なインクルージョンとはまた違ったクォーツ内部の世界を楽しめます。また、ブラジル産のルチルクォーツには、アンフィボールのように柔らかいインクルージョンのタイプもありますので、インクルージョンを細かく精密なまま内包出来るのは、ひとえにブラジル産水晶の水のような透明度や結晶のクオリティの高さなのかなと思います。