群青色のアズライトに緑色のマラカイトが共生したアズライトマラカイト
アズロマラカイトとも呼ばれています。
アズライトもマラカイトも顔料になるほど鮮やかな色彩を持つ石。
両方とも古くより岩絵の具の顔料として利用されていた歴史を持ちます。
今回ルースで初入荷。2点のみ気に入ったものを見つけることができました。
大きなワンド型ですが、トップに丸い母岩の色が残っており
濃紺のアズライトブルーが夜空や宇宙のように見えるので
何だかまん丸のお月様のようだなあと。
深い海や宇宙のような紺色をベースにマラカイトなどのインクルージョンが踊るように入っているアズロマライカト。
とても幻想的なイメージを刺激してくれます。
アズロマライカトは原石も
こちらにあって、石の鮮やかさに目を奪われます。
Azurmalachite, Azurite(藍銅鉱), Malachite(孔雀石)
44x21x6mm
53.5ct./10.7g
アフリカ産
アズライトはクリソコラ同様、銅鉱床にマラカイトなどの他の鉱物を伴って産出します。マラカイトと混じり合って産出されることも多く、アズロマラカイトと呼ばれます。結晶は塊状のものから柱状のものまで様々な形で産出します。
ラピスラズリやソーダライトと同じく、古くから青い石は崇められて来ました。祈祷や予言などシャーマニックな石として特権階級に利用されて来た石でもあります。ラピスラズリ同様、青色の顔料としても貴重で、目や胆嚢の病気の治療にも用いられたそうです。アズライトは群青、マラカイトは青緑色の岩絵の具の材料としての歴史があります。
地球の成り立ちを考えていたらアズロマライカトをリリースしたくなりました。この深い群青色は星々が煌めく宇宙の色なのかもしれません。アズライトは濃い色になると限りなく黒に近い藍色。暗闇の宇宙が星の瞬きで光を取り戻し色を見せる時、少し青く見えるのかもしれません。
そういえば、こちらのアズロマライカトのお月様が割れたようなデザインは、偶然かもしれませんが、地球に衝突し月となった惑星テイアによく似ているかもしれません。地球に衝突しバラバラになった破片が軌道に乗って集合し、月を形成しました。欠片が散らばったようなこちらのアズロマライカトは、何だか月の成り立ちを見ているようなデザインに見えて来るから不思議です。