プラシオライトのライトニング・クリスタルです。
珍しいプラシオライトの雷水晶。
雷水晶を出すのは初めてかもしれません。
雷は水晶を傷つけるものであり、あまり強く惹かれたことがありませんでした。
アメジスト・アイスクリスタルが雷水晶だと後からわかり、雷の熱の衝撃で水晶に色が付くことを知ってから、ただ水晶を傷つけるだけではないのだなと思うようになりました。
タンザナイトの藍色のブルーも雷の影響だそうです。
アメジストよりも更に高熱で熱せられ緑色に変化したプラシオライト。
こちらのプラシオライトも、雷の熱で色変化が起きたのではと聞きました。
薄っすらと葡萄色の色味も見えることから、アメジストの名残が見えます。
鎖状の雷の直撃だけでなく、立体的な図形のような凹凸が柱面に見られます。
蝕像の一種だと思いますが、幾何学的な図形のようで、グリフのような情報を持つように見えます。
つるつるの面があるかと思えば、すりガラス状の柱面もあり、バラエティに富んでいます。
水晶の透明度も高いようで、触るとサラサラと音が鳴るシンギングクリスタル。
とても珍しく、探して見つかる品ではないので、出会いに驚きました。
マイコレにしようか迷いましたが、放出します。
宇宙やコズミックなイメージが好きな方に。
Laser Quartz, Clear Quartz, Rock Crystal(水晶、クリスタル)
155x40x39mm
334g
Corinto, Minas Gerais, Brazil
1953年にブラジルのミナスジェライス州のMontezuma鉱山のアメジストを偶然650℃で加熱した所、マスカット色に変化して生まれたのがプラシオライト、グリーンアメジストです。通常アメジストを加熱するとシトリンになるため、ミントグリーン色に変化するアメジストは一部の高山でしか採れません。そのため、希少で高価となり『プラシオライト』と名付けられ市場に出回るようになりました。
最近ではブラジル・リオグランデ・ド・スール州からもグリーンに変化するアメジストが発掘されています。
雷の痕は、水晶にとって傷で、その衝撃はとてもショックだったはずです。まるでトラウマのような傷跡は痛々しく、価値もよくわからず惹かれることもありませんでした。水晶の美観を損ねますしスピリチュアルな意味もいまいちよくわかりません。
ただ雷の熱量は1億ボルトとも言われており、一般家庭のおよそ2ヶ月分の熱量に匹敵するのだとか。水晶の色を変える程の熱量は、地中の自然放射線のエネルギー量にも匹敵すると思います。そのような大きなエネルギーを受けた水晶は、独特の力があるのかもしれません。
私は雷を受けたということより、雷を引き寄せたということの方が気になります。元々シンボリックな水晶で、たとえばバーナクル水晶のように、大きなエネルギーを引きつける力がある水晶のように思います。
産地はコリントで、激しい蝕像のグリフはスターブラリー・クォーツを思い出します。スターブラリーの名産地のゼカジソウザもコリント。少し似ている所があるかもしれません。