クリーム色の透明なモスコバイトと共生したレピドライトの結晶です。
プレート状になった面白い形の結晶です。
モスコバイトの透明感が素晴らしく、レピドライトも半透明。
不透明な結晶や原石がほとんどなので、とても珍しいと思います。
原石では魚の鱗のような一枚一枚薄い結晶が積み重なっていますが、その一枚なのでしょう。
原石はとても大きな石だったのではないでしょうか。
表面はシルバーの雲母の膜に覆われている感じで、そのため光に反射すると色が見えなくなりますが、レピドライトの紫はその中にしっかりと入っています。
鱗のような結晶、六角形の結晶の形がわかりやすいです。
レピドライトの赤紫色は、ユーディアライトと同じく女性性の深みに働きかける所があります。
Lepidorite, Muscovite(リチア雲母、白雲母)
59x50x10mm
32g
Minas Gerais, Brazil
雲母の一種で、花崗岩などと一緒に産出されます。含有するリチウムによって、ピンクや紫、白や灰色の石があります。原石は板状に薄く剥離するのが特徴です。レピドライトのルースも、カイヤナイトなどと同じ一定の方向にヒビが入りやすい劈開性がある石の一つです。
古来より「変革の石」と呼ばれ、そのような時期に身に着けていると大きな抵抗もなくすんなりと変わることができると言われています。心臓に作用し、筋肉の増強や安眠をもたらすとされています。
ルースはよく慣れ親しんでいたレピドライトですが、原石もとても面白い形をしています。レピドライトは雲母の一種ですので、母岩として他の鉱物と共生していることがよくあります。また水晶などにも付着しているのも見られます。メジャーな石ですが原石は結晶構造がとてもわかりやすく独特の形状を持っています。別名鱗雲母と呼ばれるレピドライト。六角板状の結晶を持ちますが非常に珍しく、多くは鱗片状や粒状などに収まるそうです。
見かけと違ってレピドライトの石の言い伝えは中々強いものがあり、自分自身を刷新する時に欲しくなる石のようです。レピドライトはそのような時に自然と欲しくなる、現れる石かもしれません。