キラキラとしたニードルの群生が美しいデュモルチェライトインクォーツ
デュモルチェライトがクォーツの中で結晶化しています。
こちらは白いデュモルチェライト・イン・クォーツ。
お尻の方にインクルージョンが来るようにカットしてあり、水晶の拡大効果で中を大きく見せる構図になっています。
雪の結晶のような放射状の結晶が華のようにも見えるデュモルチェライト
お米のように丸みのある形状に膨らみを持たせてカットしてあります。
コロンとした丸みと透明感が美しいルースです。
白い珊瑚礁のようにも見えるのが不思議です。
Dumortierite in Quartz
19x12x9mm
12.8cts./2.6g
ブラジル産
ラピスラズリよりも濃い青と言われるデュモルチェライト。原石はラピスラズリのような青い石ですが、クォーツの中で結晶化したものが大変美しく、宝石のような価値があります。上質な物はブラジルやマダガスカルなど産地が限られています。名前は発見者のフランス人科学者デュモルティエから来ているそうですが、もっとシンプルな名前の人に発見して欲しかったですね。
思慮の石と呼ばれ、知能や思考に関して作用する石と言われています。集中力や記憶力など、思考や知能を必要とする力に働きかけます。
思慮の石と呼ばれるデュモルチェライトがクォーツの中にあると、「内面に誘いかける石」という印象があります。クォーツの中できらめくデュモルチェライトを注意深く覗き込むように、自分の内面や心の奥に意識や気持ちを引き連れて行くのかもしれません。その力はデュモルチェライト単独よりも、覗きこまないと見ることが出来ないデュモルチェライトインクォーツの方が更に強い力を持っているように思います。この石が私たちを魅了してやまないのも、内面へと誘う力が並はずれて強いのでしょう。
心の奥にある誰にも何にも侵されていないピュアな結晶。デュモルチェライトは人の心の奥にある神性や美しさみたいなものを象徴しているようです。それは冬の雪の結晶がまるで氷の中に閉じ込められたように、誰も触れることが出来ない侵しがたい美しさ。深い海の色を持つデュモルチェライトの青は、海の中を覗き込むような深い癒しがあるのかもしれません。