カナダのバンクーバーで2015年に産出されたグリーンファントムクォーツ。
フォレスト・クリスタル、フォレスト・クォーツなどと呼ばれています。
その名の通り森の妖精のような神秘的な雰囲気があるクォーツ。
クローライトが深い森のように濃く、またテッシンハビットの先細りの形状が特徴です。
クローライトインでテッシンハビットのクリスタルの産地は珍しいかもしれません。
柱面はすりガラス状で、ファセットも半分くらいはすりガラスですが、ツルツルな面には成長丘のようなレコードキーパーがみられます。
お尻は見事にセルフヒールドされていて、ターミネーションを形成するセルフクリスタライズドになっています。
緑のインクルージョンはクローライトではなく緑色のアクチノライト(緑閃石)かもしれません。
少し青味のあるグリーンなのはまりも水晶によく似ていて、森の妖精のクリスタル=フォレスト・クォーツと名付けました。
煙ったような緑が朝靄のかかった森のように幻想的です。
Green Phantom Quartz Crystal, Actinolite in Quartz (緑閃石水晶)
41x15x14mm
10g
Vancouver, British Columbia, Canada
水晶が成長していく過程で、地殻変動などの外的要因で一時的に成長が止まり、その上に粒子のようなクローライトやヘマタイト、気泡や水などが付着し、再度成長を始めたためクリアな水晶の内部で成長途中の面影が残っているのがファントムクォーツです。ゴーストクォーツとも呼ばれます。どちらも水晶の中で幻影が浮かび上がっているように見えることから名づけられました。
一度止まったものが再び成長を始める、またその過程が記録され見ることが出来るため、スピリチュアル的な意味を与えられることが多いクォーツです。
カナダのバンクーバーは有名な国際都市なので、こんなに神秘的な水晶が採れるのは不思議だなあと思ったのですが、河口に位置する都市は周辺を大きな山に囲まれていて、岬には巨大な森林があるようです。緑豊かな国際都市なのは、環太平洋造山帯をすぐ後ろに抱え、入江を切り開いたような土地に都市が作られたからかもしれません。
小さなポイントが多いようで、小枝のようにかわいらしく、妖精が潜んでいるようなクォーツです。カリフォルニア産の石も気になるのですが、北米大陸の環太平洋造山帯の山脈は様々な鉱物や森を形成しており、とても興味深いです。
太古の森のような緑のフォレスト・クォーツ。フォークロアなアクセサリーにもいいと思います。
水晶にはスピリットが住んでいると言われ、Devic Templeとも言われますが、フォレスト・クォーツのような精霊が住んでいるような石には、自然の叡智やコンタクトを促すのではないかと思います。石の成り立ちを考えたら石に精霊が宿るのは自然なことです。ただ人前ではほとんどが姿を消してしまうでしょう。
フォレスト・クォーツは精霊たちが森に形を変えて、守られた姿で姿を現しているように思うのです。
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SOLD OUT |
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型番 | QRZ027PO |