パキスタンのバルチスタン州のクローライト・イン・クォーツのクラスターです。
標本サイズのミニクラスターですが、ファントム状のクローライトのインクルージョンなどがはっきりと見えます。
産地のバルチスタンはヒマラヤ山脈から少し離れた南にあるのですが、グーグルアースで見るとうねりのある地形がものすごいことになっています。
ヒマラヤ山脈よりもぐるぐるうねった地形は、パキスタンやアフガニスタンが鉱物の宝庫であることに、なるほどなと納得せざるを得ません。
水晶の透明度も高く、随所に虹が見えます。
コレクションサイズのクラスターは、どことなく小さな妖精のようでかわいいなと思います。
Chlorite in Quartz Cluster(緑泥石入り水晶)
61x49x33mm
53g
Balochistan, Pakistan
クローライトやフックサイト入りの緑水晶はとても人気があります。聞くところによると、中国で人気が高いため、流通量が限られ入手しにくい石になっているとか。また非常に高価にもなっています。
アメジストの紫水晶、ローズクォーツのようなピンク水晶に比べ、確かに緑水晶は極めて産出量が少ない石だと思います。アメジストやローズクォーツ、またシトリンやスモーキークォーツのような黄水晶などに比べ、産地も限られています。それも原因なのかもしれません。
ヒマラヤ山脈エリアはクローライト・イン・クォーツの名産地です。ネパールやインド、パキスタンで良質な緑水晶が産出されます。
緑色の天然の自然美のような癒しの力を持つクローライト・イン・クォーツ。クローライト・イン・クォーツは水晶の透明度も高いものが多い気がします。
森や林のようなイメージを連想させるグリーンクォーツのクラスター。緑色のインクルージョンも産地や成分によって大分違いがあります。ヒマラヤ山麓のクローライト・イン・クォーツは、青味がかった緑色が多く、和風のような渋さがあります。こちらも抹茶色のようなクローライトで、私たちに馴染のあるカラーかもしれません。
ポイントが身体用のヒーリングだとしたら、クラスターは場に働きかける形をしています。直置きしやすくポイントも四方八方に伸びており、ポイントよりもインテリアにも向いています。それはクラスターがそのような性質だからだと思います。