スミレのように深い紫のトラピッチェアメジスト。
スノーキャップアメジストのような原石をスライスすると、このような模様が現れるようです。
さらに母岩部分を削り、内部のアメジスト部分をルースにしたのではないかと思います。
蝶の羽根のような華麗さと妖しさのあるルース。
大人っぽい魅力に溢れたアメジストです。
アメジストのルースはデザインがあるものは多くないので、もしアメジストのルースをお考えでしたら、トラピッチェアメジストをお勧めします。
こんな風に個性的な模様が入ったアメジストは珍しいと思います。
製造国はインドで産地はアフリカとのことですが、当店の判断でマダガスカルにしてあります。
Amethyst, Trapiche Amethyst
28x14x6mm
18cts.
Madagascar
トラピッチェと言えばトラピッチェエメラルドが有名ですが、よく似た模様のアメジストが登場し、トラビッチェアメジストと呼ばれています。スペイン語で「歯車」を意味するそうですが、ちょうど歯車や風車のような回転した模様が入っており、円形に近い形で周りが白い母岩に囲まれています。
元の原石はスノーキャップアメジストのような形で、凹凸のある柱面をスライスするとこのような模様が生まれるようです。
産地はマダガスカルや内モンゴル、ブラジルがあります。
当店ではスノーキャップアメジストとして原石をご紹介することが多いトラピッチェアメジスト。研磨してさらに母岩部分をカットしたものがこちらです。スノーキャップアメジストに注目していましたが、トラピッチェアメジストも強い存在感を放っています。
自然放射線で発色するのがアメジストなので、色が濃い部分は結晶の形なのでしょうか?スノーキャップアメジストをカットした中身がこんな風になっているとは面白いです。スノーキャップアメジストの成長には独特の強い意思のようなものを感じるのですが、トラピッチェアメジストにも凛とした強さのようなものを感じます。
アメジストは慈愛の色で、愛情と品格のある石ですが、トラピッチェアメジストはさらに女王のような気品と強さに満ち溢れています。持ち主にプライドと凛とした美を与えてくれるでしょう。