内モンゴル産のモリオン。
こんなに黒いのにシンギングクリスタルなんです!
光にかざしても全く透き通らない。
正真正銘のモリオン。
なのにきれいな音色が出るということは、中は透明なのかもしれません。
表面が真っ黒にコーティングされているとか。
不思議ですね〜
シンギングクリスタルにもいろいろありますが、本当によく音が鳴ります。
水晶の形もよく、内モンゴル産らしいヘデンバーガイトっぽい張り付いたようなミニポイントの共生
すっと植物の茎のように伸びたポイントや将棋の駒のように形のよいファセットなど
内モンゴル産のクォーツという感じです。
根本のクラスター部分にクロスして貫入もしくはブリッジのように生えているポイントがアクセント
またバラの花のような根本の六角形のキーも印象的です。
クラスター部分にエンジンのような形のキー、斜めにぐるっと入ったクラスターなど、エネルギーの回転を感じます。
強いボルテックスを持つモリオンです。
天頂に欠けが見られますが、黒い石なのであまり気にならないと思います。
それよりも全体の素晴らしさ、音色のよさなどを見て欲しいと思います。
Morion(黒水晶)
142x45x27mm
173g
Inner Mongolia, China
(中華人民共和国内モンゴル自治区)
内モンゴルといえば中国国内の自治区なので、あまり目立った情報はないのですが、内モンゴル自治区の形が日本列島とよく似ていることをご存じですか?この地の一連の水晶を集めて見えて来たのは、内モンゴルの赤峰市の鉱山地帯は、ヘデンバーガイトの鉱床があるのではないか?という直感です。
ヘデンバーガイトは和名は灰鉄輝石といい、輝石グループで翡翠輝石の仲間でもあります。石灰質の変成岩や石灰岩の交代によって形成された鉱床に多く見られるため、カルサイトの影響が強いです。
中国は四川省にもアンモナイトの化石が見つかっており、古代中国大陸は海だった可能性があります。また、新疆ウイグル自治区のトルファン盆地は、中国大陸の深奥部にありながら、なぜか世界第4位の海抜の低さです。内モンゴルの水晶にはカルサイトの影響が強く見られ、海中の貝類の死骸によって形成された石灰層が形成された白亜紀にこの辺りまで海だったのではないかと思います。
内モンゴルのような内奥は、中国大陸のテチス海の最北端で浅瀬の海だったと思われます。そのため一番古い海の記憶を残している可能性もあります。アメリカ大陸の内陸部のユタ州が古生物の化石が豊富なのと同じです。
厄除けや魔除けによいと言われるモリオンで、どちらかというと呪術的な側面が強いため、好んで仕入れることはないのですが、そういう石が頼りになることもあるでしょう。土の力がギュッと詰まったようなモリオンは、ダークマターのような光を吸収するような性質を感じます。それが邪気のようなネガティブなエネルギーの吸収に役立つとされているのでしょう。体調が悪い時や疲れている時はよいかもしれませんが、問題ない時はあまり必要ない石かもしれません。
こちらの黒水晶には根本に六角形のキーが柱面の角に入っているのですが、柱面の方にも同じように角に入っていて、両側面に渡って刻印されたように凹んでいます。このように柱面の角の両側面に広がるキーは、スターブラリー・クォーツでは惑星リラを象徴するのですが、こちらのポイントももしかしたらリラの影響下にあるのかもしれません。
根本にボルテックスのような回転するエネルギーがありますし、とてもメタフィジックなサインがある石です。