ラピスラズリの原石です。
観賞や保管しやすいタブレット型になってます。
ラピス・ブルーがよく表れており
パイライトのゴールドも流れ星のように美しく入っています。
磨かれていない原石にも関わらずとても華やかで
ピラミッドのような形はラピスの持つ古代の歴史を想わせます。
色彩もカットもこのまま一つの作品のように完成されています。
ラピスの美しさを存分に堪能でき
尚且つ邪魔にならないサイズです。
クリエイティブな作品のパーツとしても利用できそう。
ラピスの成り立ちがよくわかる原石。
タブレットタイプなのでパイライトの混じり具合や
そのコントラストがよくわかります。
破片の形をしてますので
取扱いには注意したいところです。
鉱物名___Lapis lazuri
サイズ___43x29mm
重さ____17g
石の処理__ナチュラル
原産地___アフガニスタン
ラピスラズリといえば青い石の代名詞みたいな石で、多くの伝説や物語に神秘的なアイテムとして登場します。古代エジプトの王家の墓からは、ターコイズ同様ラピスラズリのたくさんの装飾品が発見されており、その高貴なブルーは王族たちの権力の象徴でもありました。また顔料としても古くから利用され、フェルメールの絵画『青いターバンの少女の』のあの鮮やかなブルーはラピスラズリを原料としています。
とても鮮やかな目の覚めるようなブルーの中に、パイライトのゴールドがさらに華やかさを際立てます。石灰岩の中で生成されるため、原石には石灰質の灰色や白い成分が表れています。
日本でも昔から「瑠璃石」と呼ばれ、水晶と並んで「幸運を呼ぶ石」と認められていたそうです。
原石は常にその石の出自のようなものを感じさせます。ラピスラズリは古来から権力者たちに愛され、ある意味権力と切り離せない石でもありますが、その原石はとても華麗で海の瑞々しさを思い出させるような純粋さを感じます。加工されたルースの濃い青が時に毒々しいほどの鮮やかさを持つ一方で、原石には海をそっと閉じ込めたような、海の記憶が未だふんだんに残っている印象があります。
ラピスラズリは石の世界でもエリート街道を走って来たような石ですが、以外にも簡単にたくさん産出され広く行き渡っているのは、ラピスラズリの本来の性質に海のように広く浸透する力があるのかもしれません。
目が覚めるようなブルーの石は、とても多くのことを私たちに語りかけます。ラピスラズリはターコイズと並んで人類が最も深く関わってきた鉱物の一つで、そのためラピスラズリには様々な人類の記憶も宿っているような気がします。