3月らしいピンクと緑が入ったどこか和風な雰囲気のある
カラフルなブラッドストーンです。
ブラッドストーンは碧玉と言われるジャスパーの一種です。
和名も血石と呼ばれ、血液と縁がある石。
見た目も華やかではないですが、とても力強いパワフルな石です。
精神的な面よりも身体的な意味でのパワーです。
こちらは全長6cm以上もある大きなサイズ。
重さも18gありますので握り石サイズです。
ワンド(棒)型にカットされていますが翡翠に似た色のため
翡翠大珠にもよく似ています。
翡翠大樹とは縄文遺跡から発掘される
こちらのような棒の形をした翡翠の出土品です。
何に使われたのかわかっていませんが
シャーマニックな用途に使われていたと推測されています。
芝桜のようなピンクの広がりと翡翠のような緑の野原。
春らしいデザインのブラッドストーンは3月の石でもあります。
表面の真ん中の緑の一番濃い縞の部分が少し低くなっています。
デザイン上のものなので特に美観を損なうものではありません。
気力に自信がなかったり、季節の変わり目に弱い方に
心強い味方になってくれる石だと思います。
鉱物名___Bloodstone(血石)
サイズ___62×26X07mm
重さ____94.5cts./18.8g
石の処理__ナチュラル
製造国___インド
和名で「血石」と呼ばれ、洋名そのままな石のブラッドストーン。ジャスパー(碧玉)の一種で、緑石に赤い斑点が入った物がブラッドストーンです。古くはゴルゴタの丘に磔になったイエスから流れた血が染み込んだ石という言い伝えがあるほど、「血液」のイメージが強い石です。
古くから止血剤として利用され、出血を防ぎ雑菌を防ぐ力があると信じられていました。戦場に赴く兵士の御守りにもなっていました。
ブラッドストーンはまるで血のような赤い斑点が表れている石で、そのため血液に関する伝承や由来が多い石でもあります。また緑色は心臓のチャクラを象徴する色でもあり、ブラッドストーンの緑と赤は血を強く連想させるのかもしれません。赤十字だけでなくミドリ十字もあるように「赤と緑」の組み合わせは血を象徴するようです。
東洋医学には「気血」という考え方があり、体内を巡るエネルギーは「気」と「血」を分けて考えます。ブラッドストーンは「血石」なので補血にぴったりの石ですが、ブラッドストーンにはどうも血だけではなく気も補充する力があるように見えます。
お酒の中に健康を目的とした養命酒があるように、私はブラッドストーンは「養生石」だと思っています。貧血気味の人や体力のない人など、肺や心臓の働きが弱い人が持つと特にいいと思います。血液の流れをよくし気の充足がもたらされるでしょう。そういえば、植物の葉緑素は緑色で植物にとっての血液みたいなものです。緑色はもしかしたら血液のもう一つの正体なのかもしれません。
3月はブラッドストーンの有難味がわかる季節で、この季節の自然界の変化による全体的な不安定さに対して、自分自身を支えてくれる頼もしい石でもあると思います。血液に作用するというのは本当で、ブラッドストーンを大量に入荷した日に鼻血が出たこともありました(^^ゞ滞りがちな循環を促進し、狂いがちなサイクルに一定のリズムを与えるようなそんなイメージがあります。もともとジャスパーは大地の石なので、安定感抜群。植物が目を覚まし冬の水が流れ出す春先の地の力が強くなる季節に相性のいい石ではないでしょうか。