ドッグトゥース(犬歯)・カルサイトとも呼ばれるステラビーム・カルサイトがありますが
こちらも犬歯状に成長するカルサイトがカルセドニーに覆われた共生鉱物。
とても珍しいと思います。
産地はインドのマハーラーシュトラ州。
詳しい産地はアジャンタかジャルガウンかということです。
アジャンタはアジャンタ石窟寺院でも有名で、アナンダライトの原産地。
そしてジャルガウンはアポフィライトの原産地でもあります。
この二点は30kmくらいしか離れていないんですね。
アポフィライトやアナンダライトなどの採掘で採れたのかもしれません。
ステラビームのような尖った形状のカルサイトを集めてまして、その中でとても惹かれたもの。
お砂糖をまぶしたようなカルセドニーがファンタジックです。
光に当たると反射で白く見えますが全体的にグレーで先端は白っぽく、下の方は少し青みがかっています。
また母岩が黄色いのでその影響もあります。
根元の部分から白いカルサイトが顔をのぞかせています。
Chalcedony Crystal(玉髄)
48x26x25mm
24.6g
Jalgaon or Ajintha city, Maharashtra, INDIA
菱形の壁開性を持つカルサイト。薄い花びらのような結晶が何枚も重なった結晶や、大きな菱形のキューブ状のもの、犬歯状のステラビームカルサイトなど、大きさも形状も個性的でいくつものタイプがあります。カルサイトは石英(クォーツ)と共に最もポピュラーな鉱物の一つで、鉄分が入ると金色やオレンジに、マンガンが入るとピンク色になります。
カルサイトのカルはカルシウムや石灰を意味しますので、水に強くありません。また、カルサイトが粒状になった集合体は大理石(マーブル)になります。体内の毒素の排出やカルシウムの吸収作用を助けると言われ、繁栄や成功、希望を表すとみなされています。
カルセドニーはアゲートと成分も成り立ちもほとんど一緒で、違いはその見た目で区別されます。アゲートは縞模様が特徴ですが、カルセドニーは模様のないアゲートのようなもの。半透明で柔らかい輝きを持ち、岩石や溶岩の空洞内に生成します。石英が集まったことによって生まれた鉱物の変種で、名前の由来はギリシャの町カルセドンから産出することからカルセドニーと呼ばれるようになったそうです。
和名の玉髄という名前は、玉のような結晶が集まった姿が骨髄の内部に似ていることに由来します。
人の気持ちを柔らかくし、平和な心や穏やかさ、寛容さをもたらすと言われています。古くはメンタルの安定を促し、体内に栄養を行き渡らせる力があると言われています。
彗星の尻尾のような形状のドッグトゥース・カルサイト。まるでウサギの耳のような愛くるしさです。ウサギがピン!と耳を立てるように、アンテナを立てているようにも見えますし、まるでビームのようでもあります。地球にたくさん眠っている普遍的な鉱物は、逆に言えば地球を構成している主要成分でもあります。カルサイトやカルセドニー、クォーツやアゲート、セレナイトなどよくある鉱物が私たちと親和性があるような気もします。どこか柔らかみがあるのも共通しています。
カルサイトもカルセドニーも柔らかいエネルギーで親しみやすい鉱物。鉱物の持つ緊張感が少なく、こちらをリラックスさせてくれるような穏やかさがあります。
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型番 | CaL0021SP |