ザンビア産のウィッチフィンガー・クォーツ。
魔女の指と言われたこの石は、ザンビア産だったのですね〜
ザンビア産の石を探している中で出会った石。
だんだん希少になっているようです。
不透明なクォーツにヘマタイトなど黒い鉄分が付着した、どちらかというとアグリー(醜い)ビジュアルな石。
初めて見た時この石の人気がよくわからなかったのですが、実際に届いてみると、石の迫力に圧倒されました・・・
ウィッチフィンガーのクォーツは実は半透明で、内部が透けて見えるんですね。
なのでクォーツに透明感があり、そこにキラキラと反射する黒や赤のヘマタイトが付着している。
とっても見栄えのする石なのです。
実はとてもゴージャスな石で、ベルベットやサテンの生地がよく似あいます。
魔女といっても、映画『マレフィセント』のような、プリンセスをしのぐ程のゴージャスさ。
こちらは、ウィッチフィンガー・クォーツのクラスター。
Xのように左右へと伸びていますが、クラスター内部は渦巻いて成長しています。
内部は虹も見えるほどの透明感で、インクルよりも外側のアウトクルージョンが多いタイプ。
ウィッチフィンガー・クォーツが意外と透明度のあるクォーツなのがわかります。
キラキラした大きなマイカやヘマタイトは一ヵ所にまとまっていて、全体的に赤と黒のヘマタイトが付着しています。
今回入荷した中では一番若い感じのするクォーツです。
とてもパワフルで、とても美しいフォトジェニックな石です。
勇気や希望を与えてくれる気がします。
Witches Finger Quartz Crystal: Rutile, Mica, Muscovite, Magnetite, Sphalerite, Hematite, Iron and Actinolite
62x40x28mm
57.4g
Zambia
ウィッチフィンガー・クォーツは、ザンビアの露天掘りで発見され、現在はその鉱山は閉山しています。は、ルチルを始めとするマイカ、モスコバイト、マグネタイト、スファレライト、ヘマタイト、鉄分、アクチノライトなどのインクルージョンを含むクォーツで、そのコンビネーションによって独特の形態を作り出しています。
ウィッチフィンガー・クォーツとの出会いは、新しいガイダンスに導かれ、教えを授けると言われています。古い執着や習慣、パターンを手放すのを助けると言われています。
さすがに魔女の指と言われるだけあって、魔除けのイメージも強いです。実際に「古いパターンを手放す」というメッセージは、自らに取り憑いた悪しきパターンや執着を払う、魔除け効果もあると思います。私は風邪をひくことはほとんどないのですが、暖冬にも関わらず年末年始に体調を崩した時、ウィッチフィンガー・クォーツはとても心強かったです。風邪の原因はいまだに解明されておらず、風邪のようなウイルスはかなりの部分で個人を超えた領域のエネルギーバランスの崩れが影響しているように思われます。去年から今年にかけて、見えない領域で人為的な何かが起こっているのでは?と何かおかしなものを感じていました。
ウィッチフィンガー・クォーツで意外だったのは、木との相性がとてもよいこと。まるで幹や枝の一部のように馴染んでいます。枯れ木にキノコが生えたりたくさんの微生物が集まり、時には化石化するように、ウィッチフィンガー・クォーツにもたくさんのインクルージョンが集まり、森や木のような長い年月の叡智を蓄えたような所があります。魔女は森に住むように、ウィッチフィンガー・クォーツは、森の精のような石かもしれません。インパクトのある見かけによらず、とても樹木と相性がよく、森のようなナチュラルな雰囲気がよく似あう石です。現実をたくましく生きる勇気や知恵のようなものを、魔女は教えてくれるのかもしれません。
ちなみに魔女というと怖い響きもあるかもしれませんが、実際は民間信仰や土着の慣習の持つ自然に関する豊かな知恵を、キリスト教などの一神教が敵視し搾取したもの。それらの知恵を人生経験のある女性たちが多く持っていたことも、魔女と呼ばれ迫害の対象になったのではないかと思います。今日日ジェンダーに関するあらゆる誤解や偏見が次々に明らかになっているにつれ、男神の一神教による崇拝の低下や、歴史や文化の見直しが進んでいるのと決して無関係ではないでしょう。