二つのポイントが重なり合ったツインですが、それぞれ背後にミニクォーツを伴っており、クラスターにもなっている個性的な水晶ポイント。
重なり合っている面が大きいので、双晶の可能性もあると思います。
トップにはリモナイトの付着、そして水晶全体に覆うようにして現れたドット状のグリフ。
よく見ると何かの衝撃のような集団のように密集していて、不思議な意図を感じます。
なぜか向き合っている両ポイントの面に集中的に現れていて、背面やその他の面はそれほどでもありません。
撮影している時は全く気が付かなかったのですが、こうして見ると男女が抱き合っているような、随分艶めかしい水晶に見えますね(笑)
実際はそんなことないんですけどね。とってもクリアで輝きの強い水晶です。
青い光や虹がよく見えます。
でもハートの形とは元々はそういうものなのかもしれません。
このグリフはちょっと不思議だなと思います。
小さいほうのポイントのファセットは衝撃を受けたようで、面がなく、セルフヒールドされています。
その下の面にドットのグリフが集中しているので、グリフも衝撃と関係あるかもしれません。
Clear Quartz, Rock Crystal, Limonite in Quartz, Japanese LawTwin
47x29×14mm
16g
Balochistan, Pakistan
二つのクォーツポイントがくっついたものはツイン、その中でも結晶を同じくするものを双晶と呼ばれています。十数種類あると言われているそうですが、特徴がはっきりしている日本式双晶、ドフィーネ式双晶、ブラジル式双晶が代表的です。
日本式双晶はハート型に横にくっついていて、85度前後の角度で開いている水晶で、角度の開き具合が特徴的です。ドフィーネ式双晶はファセット下のx面(タイムリンク)が同じ向きに二つ現れ、ブラジル式双晶は異なる向きに二つ現れる(過去・未来のタイムリンクがそれぞれ各柱面に現れる)ことで、双晶を確認出来ます。
陰の気が強いヒマラヤ水晶ですが、パキスタン方面になると大分薄れます。明るいゴールデンヒーラーは、石の輝きをより一層神々しいものに見せてくれます。
バルチスタン州はヒマラヤとは言い難いようですが、当店のカテゴリではヒマラヤ山脈周辺もヒマラヤの造山活動による鉱物として、ヒマラヤ水晶として扱っております。
グーグルアースで見ると、パキスタンのバルチスタンもヒマラヤもびっくりのものすごい地形をしています。ヒマラヤ山脈の衝突によって地形が歪み、大きなうねりがあるのがわかります。パキスタンやアフガニスタンで多くの鉱物が採れるのも納得の、激しい地殻変動の痕跡が刻まれています。
ヒマラヤ山脈のように上の方にのし上がりませんでしたが、そこから採れる鉱物は、同じ時代の地殻変動の活動の結果でもあるかもしれません。