サルファー入り水晶のアバンダンスなポイント。
黄色い硫黄が見えます。
珍しいわけではないと思いますが、中々手に入りずらい鉱物で、ようやく入手しました。
以前レモンクォーツを扱ってから、サルファー・イン・クォーツをいつか入手したいと思っていました。
幸いこちらのような水晶の形態としても個性的で面白いものが入荷しました。
まるで植物のようににょきにょきと伸びたポイントに、枝分かれしたような子ポイントたち。
根本からいくつも生えているのはアバンダンス(豊かさ)の形態です。
サルファー入り水晶としても、水晶自体の形としても面白いと思います。
水晶の透明感と白さ、サルファーの薄っすらとした蛍光色。
凛とした雰囲気の佇まいです。
Sulpher in Quartz
71x17x12mm
15g
Mundo Nuevo Mine, Huamachuco, Liberdad, Peru
サルファー(Sulfer)はラテン語で「燃える石(sulphur)」を意味し、火山活動と繋がりが深い石でもあります。硫黄は古来より儀式や祭祀に使われ、悪霊や深夜の妄想から身を守る力があると言われたそうです。また、片頭痛や癇癪、卒中の発作の治療に用いられたと言われます。皮膚病を湯治で治すように、皮膚の疾患の治療にも用いられたと言われています。
主に火山帯で採れる石で、水晶に混入するとサルファー入り水晶になります。全体的に色味が入ったものは、レモンクォーツとも呼ばれます。
原産地のウアマチュコ(Huamachuco)は、黄鉄鉱(パイライト)や閃亜鉛鉱(スファレライト)などの鉱床の鉱物が採れるようで、硫黄は火山帯で生成されますが、鉱床でも生成されるとか。ペルーの沿岸部の産地で、南米大陸の太平洋側に突き出たエリアに位置します。
魔除けに使われていたサルファーは、火山活動という大地の活動の産物なので、グラウンディングにもよいと思います。深夜の妄想から身を守るというのは、地に足着いたグラウンディングの力ではないでしょうか。刀のような形の水晶といい、魔を切るような凛としたものを感じさせます。この石自体がまるで小刀を差しているようにも見えてきますね。護りの石かもしれません。
蛍光イエローのサルファーは、啓発や光明のような、宇宙の光に似たものを感じます。