ポーランド産のスモーキークォーツ・ポイント。
ポーランドではスチェゴマイト付きのシックなスモーキー・クォーツが産出され、私も大ファンで今回複数入荷しました。
表面はとってもシルキーで、付着物の影響で独特の肌あいになっています。
この付着物は、スチェゴマイトという成分で、スモーキークォーツを一段とビターな色合と質感にしてくれています。
少しカテドラルになっていて、お尻の方はセルフクリスタライズドされています。
濃いスモーキークォーツですが、色は表面に付いており、中は透過するので透明です。
光に当てると水晶全体が透過し、柱面の表面にカラフルな虹が小さく潜んでいたりします。
光沢のある繊細な手触りがとても素晴らしくて、とにかく触って欲しい...!と思うスモーキークォーツです。
ファセットはスチェゴマイトの浸食なのか、少しカテドラルのような分岐が見えます。
柱面もレムリアンシードのような条線やステップ状の面があったり、レムリアンのようなメタフィジックな印象を与えます。
ポイントの形も膨らみがあってレムリアンっぽいです。
柱面にも分岐が見えますので、カテドラルの始まりのようなクォーツ。
スモーキークォーツは、他の産地でもシルキーなポイントがあったりして、他の色付き水晶と違って、肌触りも特別なものが稀にあるようです。
カカオのような色味だけでなく、肌質も高級感があるので、スモーキークォーツは別格です。
Smoky quarz, Strzegomite(煙水晶、スチェゴマイト)
104x30x27mm
121g
Strzegom, Lower Silesia, Poland
スモーキー・クォーツは和名が煙水晶でそのまんまなのですが、茶色をしているので水晶の中でもグラウンディングに適した石でもあります。古くから「悪霊払いの石」として有名で、邪気を寄せ付けず持ち主を護ります。マラウィやナミビアなどアフリカには良質なスモーキークォーツの産地があります。マラウィはエジリンの産地でスモーキークォーツと共生しているものもあります。
アメリカのヒーラーのJ・ドウ女史によると、スモーキークォーツは肉体に働きかける力がクリアクォーツよりも強く、エネルギーの影や不透明な部分に浸透しやすいとのことです。パワフルで明晰さを象徴しています。
ポーランド産の産地は、Strzegomという町で、この石のスチェゴマイトは、この産地の俗称で、元はクローライトのようです。Strzegom(ストシェゴム)は、ドイツやチェコに近い町で、旧ドイツのエリアにはモリオンの名産地があったそうで、この辺りはモリオンのように真っ黒なスモーキークォーツが採れる地域なのかもしれません。他の産地のスモーキークォーツにはない肌触りや黒さは、スチェゴマイトの黒い成分のおかげかもしれません。
トルコからルーマニア、アルプス山脈(スイスやイタリア)、そしてフィンランドの方までスモーキークォーツやモリオンが採れるようです。岐阜の中津川産のモリオンのように、造山活動が盛んで断層があり、また自然放射線の線量も高い所で良質なスモーキークォーツが生成される印象があります。東欧にスモーキークォーツやモリオンの産地があるということは、太古の昔に激しい地殻変動がこの辺りにもあったのかなあと思えて来ます。
透過はしますが、見た目はモリオン並みに真っ黒なワンド。モリオンのような防御や魔除けの働きをしてくれると思います。グラウンディングそのもので、霊的な干渉を感じる時など、地に足を付けて自分の揺らぎを防いでくれると思います。とても真っすぐできれいなポイントなので、軸を意識させるセンタリングにもよいでしょう。