ポルトガルの鉱物の名産地パナスケイラ鉱山で採掘されたクォーツクラスター
シデライトとアルセノパイライトが共生、付着しています。
しかも両剣水晶であり、クラスターにはタビーもある陰陽クラスターであり
ねじを巻いているグインデル水晶なのです!!!
びっくりしますねえ。要素てんこ盛りで
でも鉱物的にはあることなのかなと思います。
強いボルテックス(渦)がかかった土地ならば、磁石のようにプラスマイナス(陰陽)が生まれるでしょうし
グインデルにもなると思うのです。
さらに引き込まれるように他の成分が巻き込まれて共生したり、付着したり
つまり、渦の中心地のような所なら、いっぺんに鉱物的な活動が生まれるのかもしれません。
とってもパワフル...低い所で渦を巻く感じなので、グラウンディングに最適ですし
男性的な力が強いので、力強さを欲している人に向いていると思います。
Quartz cluster, Siderite(菱鉄鉱), Arsenopyrite(硫砒鉄鉱)
80x44×38mm
110g
Panasqueira Mines, Covilhã, Castelo Branco, Portugal
ポルトガルの鉱物の名産地パナスケイラ鉱山。ポルトガルの代表的な鉱山です。ポルトガルを分ける南北の北半分は鉱山地帯で、鉱山資源が豊富な国なのかなと思います。水晶がシデライトやパイライトと共生しており、鉱山資源の中で水晶が成長した様子がわかります。
イベリア半島は、パンゲア超大陸を形成した時のヘルシニア造山運動により生まれ、現在の形になったのは、ヒマラヤーアルプス造山運動によります。なので、ヒマラヤやアルプス山脈と同じ時期に形成された地質で、両剣水晶やグインデルなど特徴的な水晶が多いのも、この時期の活動によるものなのかなと思います。
ベージュ色のシデライトの粒のような結晶が両剣水晶のクラスターを覆っています。また深部にはアルセノパイライトの黒い成分が垣間見えます。鉄鉱系の鉱床で生まれた水晶。強い地殻変動があったのでしょう。マントルやマグマから生まれる鉄分の鉱床とボルテックスのあるクラスターは、激しい地殻変動の記録なのかなと思います。
シデライトアンニュイな雰囲気がたまりません。黒いパイライトとのコントラストもクールです。水晶ポイントは先端が平らなタビーと尖ったポイントとの共生。また両剣水晶でもあり、軸をずらすように成長しているのがグインデル水晶の特徴でもあります。
古い地球の古い活動の産物なのでしょうか。たくさんの成分や要素のある水晶なので、細かく見ているだけで地球の歴史にロマンを馳せられます。