豊かさをイメージさせるオレンジサンストーン
七色のアベンチュリンレッセンスが華やかな一品
こちらはスクエア型のカットですが、斜めにするとダイヤ型に。
膨らみのあるカットなのでこちらの方がフェミニンになりますね。
真ん中に盛り上がりが来るよう膨らみを持たせてカットしてあります。
サンストーンの赤い部分に華やかなアベンチュリンレッセンスが現れます。
カラフルなアベンチュリンレッセンス
光の反射で集合してまるでライトのように強くフラッシュします。
まるでビーナスのように神々しく輝き自信に満ちた石
見ているだけで縁起がよくなるようなパワー。
インドのサリーのようなきらめきと華やかさですが、こちらはマダガスカル産。
マダガスカルでもサンストーンが採れるのですね。
天然石の宝庫の産地です。
Sunstone(日長石)
11×11×4.3mm
5cts.
マダガスカル産
サンストーンはキラキラとしたラメ成分がアベンチュリン・レッセンスで、別名アベンチュリン・フェルドスパーとも呼ばれています。フェルドスパーは長石のことで、ラブラドライトやムーンストーンがこれに属します。太陽のようにキラキラ光るので、同じ長石のムーンストーンに対してサンストーンと名付けられた比較的新しい流通名でもありますが、もともとギリシャ語で太陽を意味する「ヘリオライト(Heliolite)」とも言われていました。
サンストーンの果物のようなオレンジ色と華やかなレッセンスは、物質的な恵みや豊穣のイメージを与えてくれます。たくさんの豊かさを受け取る気持ちやそれにふさわしい自分であると自己肯定感をもたらし、心の準備を促してくれる石でもあります。
美や豊かさは占星術では金星(Venus)が司り、ビーナスは女性性の象徴でもあります。サンストーンと言えば太陽ですが、金星も明け方や宵にとても強く輝きます。2017年は4月から11月まで明け方東の空に明けの明星が見えていました。太陽に近づき高度が低くなるため12月に入ると見えなくなりますが、空にあった豊穣の女神が地上に降りて来たと想像するととてもロマンチックですね。
スクエア型のカットも表面を丸みを持たせてカットしてあると、斜めにすればマーキースのような女性的なフォルムに見えます。サンストーンは太陽の石なのに、なぜか金星のような女性的なイメージがあります。原始時代は太陽=母性崇拝の時代もありましたので、私たちの原初の記憶にシンクロするものがあるのかもしれません。