ラベンダーピンクの穏やかな色合いが印象的なフォスフォシデライト。
名前も個性的です。
色合いは素敵ですが模様が見える石ではないので、地味になりがちですが、こちらの米国産のフォスフォシデライトは岩石のようなインクルージョンがまるで天の川のように入っていてノックアウトされました。
フォスフォシデライトはペルー産が多いようですが、縁あって米国産を仕入れることができました。
美しいラベンダーカラーにドラマチックに入ったインクルージョン。
絵画のように見応えのあるものをお選びしています。
産地にあるBull Moose mineでは長石(Feldspar)も産出されますので、白いインクルージョンは長石かなと思います。
星屑のようなインクルージョン。
画像にもありますが、こちらは完全な正六角形ではなくて、少し角度があります。
フォスフォシデライトオンリーよりも淡さや緩さが感じられます。
Phosphosiderite(斜燐鉄鉱)
78x22x22mm
52g
South Dacota, USA
リンと鉄から成るフォスフォシデライトは、バリサイトのお仲間だそうです。リンを意味するPhosphoと鉄を意味するsiderosというギリシャ語にちなんで名付けられました。
バリサイトとよく似たパステルカラーのマットなカラーリング。色は違いますが、穏やかで落ち着いた色味は、紫という強いカラーにも関わらず、心をなだめヒーリングに適した石だと思います。
産地はペールが主産地ですが、米国でも採れるようです。
結晶はロードクロサイトのように赤く透明で尖っています。
バリサイトのように、硬度はあまり高くなく、比較的最近発見されたレアストーンとのことです。
模様がなく陶磁器のようにのっぺりしていますので、ルースではあまり見ず、ビーズに加工されることが多いようです。大きさのあるポリッシュは比較的珍しいかもしれませんが、女性らしい色合いが密かな人気石のように思います。
紫と桃色の絶妙な色合いは、霊性と愛情を兼ね備えたような石。高貴さと寛大さを併せ持ち、落ち着きと思慮を与える石のように思います。私も一つ大きなサイズのパルムストーンを販売用に持っているのですが手放せず。やはりこの気高さのある色味は特別で、パステルトーンの色合いは、こちらの気持ちを落ち着かせてくれます。高ぶりがちな神経の人、オフィスワークやキャリア系の頭脳労働や責任の大きい職務に就いている方におすすめですね。より高いビジョンを望むのを手伝ってくれるでしょう。