こちらは4条のラインがガーネットの結晶角に従って
放射状に現れるスター・ガーネットです。
ガーネットのカラーが色鮮やかで
スターも強くはっきりと出ています。
ただ30カラットもあるカボションなため
インクルージョンが若干大目に見られます。
しかしそのインクルージョンは
キラキラと銀色に光るラメのようなものなので
スターガネットにより一層華やかさを加えています。
結晶面に沿って現れるラインなので
光の反射でスターがぐるぐると動き回ります。
鉱物名___Garnet, 4 line star
サイズ___20X16X10mm
重さ____30.9cts./6g
石の処理__ナチュラル
原産地___アフリカ
ガーネットは一月の誕生石で、多面体の結晶を持ち、スターガーネットはガーネットの結晶に反射した光が星のように現れたものです。
ガーネットは洋名でも和名でも柘榴の果実が由来となっています。和名では「柘榴石」といい、洋名では柘榴の果実の粒に似ていることからラテン語で種子を意味するgranatusから採られたものです。
比較的硬度が高く、ルビーとその特徴がよく似ている石で、大昔はルビーとよく間違われた石です。華やかでカラフルな宝石質のルビーの下位版といった所ですが、深みのあるガーネットの色の方を好む人も多いです。
体内の血液の循環をよくし、心臓病の治療にも用いられたと言われます。
1月の誕生石がガーネットなのはなぜでしょうか。私が思うに、先人たちがこの季節にガーネットを身に付けろというメッセージではないのかと思います。人が誕生した日や月は、その人のエネルギーが最大限に高まる季節で、だからこそこの世に肉体を授かって出生したとも言えます。誕生石が意味するのは、その季節にその石の恩恵を最も受けやすいという意味ではないかと思っています。
インドの灼熱の大地のようなエネルギーをギュッと閉じ込めたようなガーネットは、寒い冬を温めるには最高の石でしょう。光の反射によって石の表面を縦横無尽に移動するスター・ガーネットのシラーを眺めていると、この石が嘘偽りのない真実や素朴さみたいなのを感じます。
スターはこの石が本物であることを意味し、落ち着いた葡萄色のカラーは、実りや成熟の象徴のように感じます。1月は山羊座の季節ですが、飾ることを嫌い本質を追求する山羊座の性質によく似ています。土の星座の最後の星で、成熟を目指すのも山羊座の特徴です。
スター・ガーネットには、本質を見抜きそれに従うエネルギーやパワーを持ち主に与える気がします。夜空の星が航海の目印になったように、スター・ガーネットは持ち主に人生の舵取りのような目印になってくれるでしょう。放射状に伸びるラインは、船の舵とよく似ていますし、ぐるぐる回るスターはまるで羅針盤のようです。